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生カステラ専門店ができるまで~開業から休業まで~⑱賞味・消費期限を決める&成分表示


2023年に話題になったマフィン騒動。
(個人店が催事に出したマフィンによって体調不良者が多数出たという事例)

店舗を運営することになり初めて知ることは多々あったけれど
その中の一つに消費、賞味期限決めは製造者にゆだねられているということがありました。


これってどうやって決めるんだろう?と保健所に問い合わせたところ上記のような返答を貰い

ええ~なんてこと・・どうしよう

と不安になった記憶があります。

賞味期限と消費期限の大雑把な違いは
設定した期限を過ぎた後の食品の劣化スピードにあります。


食品の日持ち=水分量、栄養成分×保管状態

乾物や焼き菓子などは消費期限、生モノや半生菓子などは賞味期限でラベル分けされるのもこのような理由があります。

飲食店では自分で品質状態をチェックしてすぐに提供し、その場で召しあがっていただくという流れだったので
購入後の商品の状態は確認することができません

多くのお店の場合、賞味・消費期限設定日数を少なめにし保管についても詳細にアナウンスする、という方法をとっていると思います。

フロッシュママでは商品のオンライン販売も視野に入れていたので
看板商品である生カステラ専門機関に依頼し検査を行ってもらいました

一定の条件のもとで(包装状態と温度)で保管をし、数日間に分けて
微生物、カビなどの繁殖状況をチェックするというものでした

数値にしてもらうことで安心と自信をもってお客様に商品を販売できるというメリットがあります。
ただし、調査費用は安価ではなく多種類の商品を扱うお店では不可能に近いだろうな、というデメリットもあります。

いずれにしても
欲張らず、自信をもってお伝えすることができる賞味・消費期限の設定
保管の仕方をきちんとお伝えすること。表示すること。
以上を徹底する必要があります。


期限が短い商品はお客様にとって敬遠されることも多々ありますが
美味しいものを提供できなければ元も子もありません。

義務化されているHACCO(ハサップ)や乾燥剤、脱酸素剤についての知識もああらかじめ勉強しておく必要があります。


賞味・消費期限を決めた後に準備するのは
義務化されている賞味・消費期限と成分表示をどのように行うのかというこもの

◎成分表示は有料サイトを利用し、原価も一括管理するのが◎

成分表示は義務化されていますが、細かい規定があります。
またシンプルな原材料と原料の数なら問題ないのですがラベル作成時毎に入力を行うのは手間です。費用は掛かりますが有料のサイトでは登録時に設定さえ済ませてしまえば
正しい成分表示の作成と共に同時に原価の管理もすることができメリット大です。

◎シール、印刷+成分表示と期限シールを一体にするか分けるか

ラベルプリンターで出力したものを包装した商品に貼るというのが一般的だと思います。
成分表示+賞味期限を併せて印刷するのは販売期間が長いものに関しては問題ないのですが
賞味期限が短いもので、購入された毎に梱包を行う商品などに関してはシールが無駄になることも多々あります。
菓子業態においてラベルシール代は無視できないコストです
都度印刷を行えばよいのですが、プリンターの性能やオペレーションの問題で難しい場合もあると思います。

・定番商品の成分表示をシールか紙に印刷し、消費、賞味期限をスタンプ式、または手書きにし分ける
・販売商品が少ないのであればオリジナルの包装袋や箱を依頼するときにプリントしておく
・都度印刷をスムーズに行えるように高性能のプリンタを購入する


最初の設定は時間がかかりますが、仕組みづくりを行うことで後の運営がぐっと楽になります。


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