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錆出た身から

湧き上がってくるものとは、どのようなものでしょうか。削り取られ荒れた表面なのか、キレイに錆が落ちたことで清らかな光が戻ってくるのか。

両方ともあるのでしょうね。比率が人それぞれなだけで。

「出た」と書いていますが、解釈としては「落ちた/落とした」と捉えています。自分の行いで苦しんだり、災いを被ったりする。このこと自体は致し方ないと思います。元の言葉と同様、自業自得ですね。
では、自分の非を認め、受けた災いを罰として受け入れたあと。身を清めたあとに訪れるものとは?

清らかな光を取り戻せるよ、と元気付けてあげることが、道徳的には正しいというか望ましいですよね。人間死なない限りは何度でもやり直せるはず。
ただ、100%元通りにはならないとも思うのです。どうしたって、犯した過ちは無かったことにはできませんから。大なり小なり、その行い、もとい過ちによる影響は無視することはできないし、皆が皆都合よく忘れてくれるわけでもないですものね。

救いもあるしやり直しもできるし、しかしながら決して消えるものでもない。面倒ですね。世の中、本当に上手くできているな思います。

ひとつ心にとどめておきたいこと。私自身への戒めです。錆が落とされたあと。ちゃんと錆止めスプレー掛けましょう。定期的に吹きあげて、必要に応じやすりを掛けて。しばらく使わないなら、正しく保管して。
前の生活のままでは、結局また錆が出てきます。また苦しむ羽目に。
起きてしまったことは仕方ないので、切り替えて対策を立てましょう。

いいですか、私!?ちゃんと自分を受け入れて、身を清めて。その上で、自分を大切に。

『身から出た錆』

自らの行いで苦しんだり、災いを受けること。悪い振る舞いは自らの首を絞めるという戒め。自業自得。

今日から役に立つ!教養の『ことわざ』 西東社 p.293


#言葉遊び #ことわざ #並べ替え #戒め #だらだら #随筆

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