錆出た身から
湧き上がってくるものとは、どのようなものでしょうか。削り取られ荒れた表面なのか、キレイに錆が落ちたことで清らかな光が戻ってくるのか。
両方ともあるのでしょうね。比率が人それぞれなだけで。
「出た」と書いていますが、解釈としては「落ちた/落とした」と捉えています。自分の行いで苦しんだり、災いを被ったりする。このこと自体は致し方ないと思います。元の言葉と同様、自業自得ですね。
では、自分の非を認め、受けた災いを罰として受け入れたあと。身を清めたあとに訪れるものとは?
清らかな光を取り戻せるよ、と元気付けてあげることが、道徳的には正しいというか望ましいですよね。人間死なない限りは何度でもやり直せるはず。
ただ、100%元通りにはならないとも思うのです。どうしたって、犯した過ちは無かったことにはできませんから。大なり小なり、その行い、もとい過ちによる影響は無視することはできないし、皆が皆都合よく忘れてくれるわけでもないですものね。
救いもあるしやり直しもできるし、しかしながら決して消えるものでもない。面倒ですね。世の中、本当に上手くできているな思います。
ひとつ心にとどめておきたいこと。私自身への戒めです。錆が落とされたあと。ちゃんと錆止めスプレー掛けましょう。定期的に吹きあげて、必要に応じやすりを掛けて。しばらく使わないなら、正しく保管して。
前の生活のままでは、結局また錆が出てきます。また苦しむ羽目に。
起きてしまったことは仕方ないので、切り替えて対策を立てましょう。
いいですか、私!?ちゃんと自分を受け入れて、身を清めて。その上で、自分を大切に。
『身から出た錆』
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