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poconen
7月23日
目覚めた。
気持ちのよい朝だ。
寝ることがあるのかと人は言うかもしれないが、俺にも眠れない夜はあるし、起きれない朝もある。
ここ最近俺は気になっている子がいる。身長は俺と同じで、誕生日も近い。そんでもっていつも近くにいる。ただ、無愛想だし、いつも俺と一定の距離をとっている。俺はどうやって彼女と近づけばいいのか分からない。声をかけようにも絶妙な位置にいるし、目を合わせようにもこちらを向いてはくれない。どうしたものかとずっと思案している。誰かこの恋を実らせてくれる者はいないのか。せめて話だけはしてみたいものだ。
犬が来た。いつもこの時間に来る厄介な犬だ。いつも俺におしっこをかけてくる。ただ、今日はその彼女にかけようとしている。そんなことなら俺にかけてくれよ。俺は彼女のためだったらおしっこの犠牲にでもなる。澄ました顔をしてないでこっちへ来い。そんな俺の念力が通じたのかいつも通りこっちで用を足した。ただ間違えただけか。俺たち似たもの同士だからな。
共立支 8 成西 1101
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