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Inspiration is dead



凛として時雨 「Inspiration is dead」

このアルバムは凛として時雨がインディーズ期に出した「#4」に続く2枚目のアルバムです。
凛として時雨といえば激しいとかギターがかっこいいイメージですが、正にそのイメージを具現化したアルバムだと思います。初めての方にもすんごいオススメです。
僕自身も初めて時雨のアルバムを通して聴いたのはこの作品です。

M1 nakano kill you

最初からぶっ飛ばしてくるイントロが特徴的です。ハウリングを交えたギター、ゴリゴリのベース、ツーバスを付けた恐ろしい手数のドラム
曲の題名の通り、ドラムのピエール中野が僕らの事を手数で殺してきます。
初期の頃はよくライブでやってたようですが、最近あんまりセトリに入ってないような感じがします。

M2 COOL J


こちらもイントロが特徴的。曲全体を通して静と動を完璧に司っています。イントロのリフ、ハイフレットの突き刺す音がアルバムの中でも郡を抜いて切れ味いいです。
kill me kill me Inspirationって歌詞がリズム良くてずっと頭の中に残っている...

M3 DISCO FLIGHT

時雨あんまり聴かない方でもこのイントロは1回くらい聴いたことある方も一定数居るのではと思います。
イントロのベースといいディレイを交えたリフといい、1度聴いたらずっと頭の中で回り続ける中毒性があります。
TK本当にディレイの使い方上手いですよね。尊敬します。
この曲の歌詞はTKが飛行機乗ってその飛行機が怖かった経験から書いたという都市伝説がありますが、本当なんでしょうか...TKの書籍「ゆれる」には海外で歌詞を書いたと記載されてたので本当なのかも知れないですね。

M4 knife vacation

ナイフを連想させるような突き刺しつつもゆらゆらと音が動き続けるイントロ
歌の裏で流れているアルペジオが好き
「空中線にふわふわ浮いて」こんな可愛らしい(?)歌詞なのにしっかりとロックしてるのがギャップあっていいですね。空中線というワードは
凛として時雨がメジャーデビューする際にリリースされた moment A rythmの歌詞にも使われてますね。TK好きなんですかねこのワードw
knife vacationって直訳するとナイフの休暇ってなりますが、どうしてそんなタイトルになったかは曲を作った時のTKしか知り得ないのでしょう...

M5 am 3:45

今までの激しさとは真逆の常に静かな曲です。
因みにタイトルは 「エーエムみよこ」と読むらしいです。タイトルから345が前に出てるのが分かるように、この曲はTKが歌唱に携わっておらず、全体を通して345が歌い上げます。
345のまろやかな声で響く歌が午前3時の無音の世界、よく分からない感情を上手く表しています。ぜひ夜更かしのお供に。

M6 赤い誘惑

最初の「ッターンターンターンターン デーデ ファァン 赤〜い・・」
が好き過ぎて鬼リピしている
demo自体はどうやら2003年作られたよう(#4リリースより前)で、demo曲にありがちだった100%ナンバーガールを意識しているであろう歌い方をそのまま引き継いでる様な感覚
サビの「SWAY....」の部分の歌い方に強くナンバガ愛を感じます。

これは曲とは全く関係ない話なんですが、インディーズ期のTKってよく「hear me」とか「suicide」とかよく使ってますよね...

M7 1/fの感触

この曲マジで歌詞が好きなんですよね...やっぱりTKの世界観なんで完璧に理解しようとすると頭がおかしくなるんですが、風をテーマにしてるのかな?とは思います。
1/fって言葉を初めて聞いてTKの事だし造語か何かだろうと思ったんですが、どうやら語源があるみたいですね。自然界に存在する予測出来ない変化や動きらしいです。例を挙げると炎の動きや川のせせらぎ等。
風も1/fゆらぎに入ってそうですね。そよぐ風とか言いますし。
(歌詞ばっか注目してますすみません..)

M8 I not crazy am you are

早くも8曲目です。
序盤はギターとTKの歌だけで始まり、そこから中盤、速度を上げ畳み掛けてくる楽器陣とツインボーカルの早口。
イントロのギターリフは凛として時雨らしい複雑でよく分からないけど「なんかかっこいい!」ってなるヤツ。
最近のライブではめっきりやらなくなりましたが、先日あったメジャー15周年ライブ
「15m12cm」でやったらしいんですよね。
何を隠そう私自身15で受験に追われている身なのでそれどころじゃ無かったんですが、無理してでも行けばよかった...と後悔。

M9 夕景の記憶
アルバム最後の曲です。
今まで刺し殺すかのように続いてきた切れ味の良い曲たちを包み込むかのように、美しいアルペジオが序盤から流れてきます。
「あぁ包み込まれる〜」と落ち着いていた所、中盤で急にギターが歪みだしTKがシャウトし始めた。こいつは参った。やはり最後は刺し殺してきた。ここでもTKお得意のディレイリフが登場。最高の曲です。

総括

個人的にはこのアルバムはファーストアルバム「#4」の地続き的な位置なのかなと思います。
#4の頃のThe 初期衝動!にうす〜くコンプレッサーかけてそこにブースター噛ませた感じ(伝われ)
このアルバムにハマった方は割と初期の方の凛として時雨を聴いてみるのもいいのかもしれません
例 「#4」、ミニアルバムの「Feeling your UFO」、3rdアルバム「just A moment」
荒さが特に目立っている作品ばかりです。

皆さんも是非是非凛として時雨に沼ってみて下さい。

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