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小義、大義

「小義にこだわり、大義を軽んじることなかれ」

三国志の中で登場する劉備玄徳は
仁愛の人として周りの人々から認められていた
その情は深く、敵にすら向けられることがあった

劉備は劉璋から蜀を奪取する際
上記の言葉を蜀中の賢人、張昭に伝えられ
蜀を奪取する事を決心した

隣の芝は常に青く、他人の成功話は羨ましいものである
自分の現状と照らし合わせて、一喜一憂する

人生において、成功とは何か
私は、死ぬ間際に人生を振り返り心底納得できる事だと思う

人は死に際に後悔を覚える人が多いという
やりきれなかった事、伝えられなかった事
色々あるだろう
その多くは、本当の意味で自分の為に時間を割くことができなかった結果ではないかと思う

人には誰しも理想の自分がある、夢がある
それに近づく為あえて苦労をして生きていく
時には何かを犠牲にしながら

積み上げてきた自分の行動や言動、考え方が
最後の時に集大成となって結果を示してくれる

頭でわかっていてもなかなか実行に移すのは難しい
ではどうすればいいか
その答えは冒頭の言葉にある
小義にこだわってはいけない
大義を自分の理想をヒシと見つめ続けなければならない

多様性の時代、実力主義の時代
変化は激しく、正解のない世界である

今は良くとも、1年後すらわからない

プライド、意地、妬みと言った一時の感情で
大義を見失ってはいけない
大義などない。と思うのは気づいていないか
謙虚になり過ぎているだけである

私たちの日常には、心を揺さぶってくるような情報や事象が多く存在している
それに触れた時、今の苦しい財布事情や難易度が高い仕事と家庭の両立、どうしようもない自己の過去など、ストレスや不安があれば
人は容易に大義を忘れてしまう

多くの人が死に際に後悔するのは
こうした日々の選択にあるように思う

まず、自分の理想を明確にすること
それを実現する為に何をすべきか常に考え続けること
日々の中で触れる人や情報に対して
冷静に向き合い判断する事

それこそが成功へのヒントでは無いかと思う

劉備は結局、劉璋を攻め
蜀を奪取し一国の主人として世に名を残した
漢室の再興という夢は果たせなかったものの
その礎を築く事に貢献した

時間には限りがあり、一人の人間ができることにも限りがある
目の前の事ばかりに囚われず、ずっと先も見つめながら生きていきたい

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