【更新済】時間があれば何度もゲーム機の電源を入れ、繰り返しプレイした思い出のゲーム。
ハマったゲームと制作会社
前回シムシティを狂おしいほど愛していたという記事を書きましたが、もう一つルーチンワークの様に、暇さえあればゲーム機の電源を入れ、ピコピコやっていたゲームがあります。
コンパイル社の「ぷよぷよSUN」です。
コンパイル社は一度は破産し、この世からその名を消滅させることになってしまいました。
「の〜みそ コネコネ COMPILE」がキャッチコピーの、イメージもちょっとゆる目の会社でした。
ヒット作が実質「ぷよぷよ」しかなく、その他のソフトで十分な利益を上げられず、最終的に破産、消滅となってしまっていました。
ぷよぷよとは?
「ぷよぷよ」とは本来、「魔道物語」というRPGゲーム内の敵キャラでした。
魔導物語では、ドラクエのスライム的な立ち位置のキャラクターで、魔導物語のぷよ達は時には呪文で仲間を呼びます。
魔導物語の世界ではぷよ達はを仲間を呼んだ時に偶然同じ色のぷよが4体以上集まってしまうと消滅してしまうという恐ろしい仕様がありました。
その設定が「ぷよぷよ」は落ちモノゲームの代表としてのとしての新たなジャンルを確立したのでした。
初代は「ぷよぷよ」でした。
2作目は「ぷよぷよ通」です。
シリーズ3作目「ぷよぷよSUN」。
シリーズ4作目「ぷよぷよ〜ん」
コンパイル社のぷよぷよシリーズはここで終わってしまい、その後「ぷよぷよ」のライセンスはセガに引き継がれ、「ぷよぷよフィーバー」や「ぷよぷよテトリス」などいくつものシリーズを出す事になるのでした。
なぜ「ぷよぷよSUN」がすきだったか。
まず第一にぷよぷよが登場するゲームとして、そもそも魔導物語があります。
当然ですが、魔導物語にもぷよぷよ意外にも個性豊かなキャラクターがどんどん出てきます。
魔導物語の世界観は壊さないように、ぷよぷよは生まれました。魔導物語の世界観はそのままに、ぷよぷよというザコキャラが主役の「オチものゲーム」の堂々の誕生である。
オリジナルである魔導物語があり、さらに何度もバージョンアップし、続編が何度も出ている為、それなりに話しに矛盾なく話しの内容も無理やり当然のことと全ての秩序は見出されることは許されないのだ。そんなぷよぷよはゲームとしてとても完成されているゲームだった。
そして、完璧なだけではない。欠点があるからこそ愛せる。人間もそうなのだ。
肝心なキャラクターデザイン
ここまで肝心な事には目をつむり、どこまで引き伸ばせるかというくらい引き伸ばした。個性豊かなキャラクターと対戦しながらゲームを進めていく。ぷよぷよの最後の敵はサタンです。
そう、このゲームの一番愛すべきポイントはキャラクターデザインにあります。
コンパイル社はコストがこれ以上発生するのを嫌い、魔導物語やぷよぷよシリーズの絵を社員に描かせる事にしました。
そこで普通なら可能な限り、同じ人に絵やデザインを継続して任せると思います。しかし、毎回おそらく違う人が描いていると思われるのだ。パッとほんの一瞬見ただけで絵のタッチが、全然違う事に気が付きます。
※同じキャラクターとは思えない。初期の絵は何となく私にはきもちわるいのである。多くの作品では16歳設定。
更に、魔導物語シリーズやぷよぷよシリーズもキャラクターボイスがゲームを盛り上がる演出のポイントになります。
たとえば主人公アルル。社員Aさんが声を吹き込んでいるらしいです。ドラコ。社員Bさんが担当しています。
そして毎回必ずお決まりのポジションが空いています。
ラスボスである魔王サタン。コンパイル社の社長が必ず声の担当をします。
何と愛すべきゲームでしょうか。その中で絵のタッチとボイスが一番違和感なく、好きだったのがぷよぷよSUNでした。
コンパイル社は定期的にイベントを開いていました。そして、イベントなどの情報をいち早く知ることができるようにコンパイル社は今で言う、オンラインサロンのような事もしていたし、有料会員には会報も発行していました。
イベントの1番の人気商品でありコンパイル社といえばという商品はもみじ饅頭であった。(おそらく...。全て記憶です。)
イベントの看板娘といえば、長髪の緑の髪をまとった社長その人であった。
21年ぶりに復刻販売されたぷよぷよまんじゅう。
私とコンパイル社のその後
そんな愛すべきユーザーともっとも近くに存在していたのではないかというコンパイルは、経営難により潰れてしまい、ぷよぷよの権利は全てセガのものとなり、セガの元、新生ぷよぷよよとしてぷよぷよフィーバーシリーズが発売されることになったのでした。
流石のセガ。安定した作画に、プロの声優に頼んだであろうボイス。ぷよぷよの世界観を見事にセガ色に染め上げ、セガのもと、ぷよぷよは再出発をしました。
しかもセガは、コンパイル社時代の作品のぷよぷよをオンライン配信する事もした。昔からのファンはしっかりとコンパイル社時代のぷよぷよを遊ぶ事もできたのである!
ぷよぷよ通までは‥‥。ぷよぷよSUNは滅多に配信されないのであった!ここまで20年以上、虐げられてきたぷよぷよSUN。そしてユーザーフレンドリーだったコンパイル。
2度とコンパイルの作品を手にする事ことはないとわかっていた。そうやって聞き分けの良い子としてアラフォーになるまでプレステ版のぷよぷよSUNを大人になると回数こそ減ったものの、たまに今は亡き一番すきだったばぁさんに買ってもらったプレステ1でたまに楽しんでいた。
ある日、ネットニュースを見ていたところ見覚えのある文字が並んでいた。
「コンパイルハート社」
私はすぐに今は亡きコンパイルの事を思い出していた。
記事を読み進めるとゲームのライセンスをセガから手に入れたようである。
そう、あの2度と活躍を目にする日は来ないと思っていたコンパイル社の社長が新たに、コンパイルハートとして再始動していると言う内容の記事だったのだ。
流石サタン、一度倒したと思っても完全にやららたわけではなかった。例のあの人、言ってはいけない名前の持ち主、ヴォルデモート卿のように復活し、気が熟するのを待っていたのである。
これからどんな作品を見せてくれるのだろうか。
生きているとたまに思わぬサプライズがあるものだとしみじみ思った。