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「世界七不思議」は誤訳?本来の意味は「眺めるべきもの」

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1.一般的にあげられる世界の七不思議

世界七不思議とは、七つの建造物のことである。
現在、一般的には「古代世界の七不思議」として伝承される。

ゼウス神殿跡。現在は柱などを一部残すのみだ。

①ギザの大ピラミッド
②バビロンの空中庭園
③エフェソスのアルテミス神殿
④オリンピアのゼウス像
⑤ハリカルナッソスのマウソロス霊廟
⑥ロドス島の巨像
⑦アレクサンドリアの大灯台


の7つを指す。

古代七不思議の建造物、七つのうち当時に一番近い形で現存するキザの大ピラミッド。

2.フィロンの書から変化していく意味

ビザンチウムのフィロンの書にいう「θαύματα」(Theamata) とは、ギリシア語で「眺めるべきもの」といった意味である。
これが、ラテン語の「Septem Miracula」(驚異、奇跡)を経て、英語の「Seven Wonders of the World」となった。
英訳の「wonder(s)」は、「驚かせるもの」「賞賛すべきもの」という意味であると説明される。

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