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【5人家族都心築52年マンションリノベ記】お得でよかった仮住まい●●、ただし欠点あり(仮住まい編)

こんにちは、mizutamaと申します。

2024年1月11日より都心部にある築52年の自邸を、スケルトンからのリノベ工事をしました。おかげさまで4月下旬に引き渡しが無事完了し、5月1日にすっかり生まれ変わった自宅へと戻ることができました。

夫、私、高校生、中学生、小学生それぞれ1人ずつ、合計5人家族のヴィンテージマンションリノベ記録。同じような状況でリノベを検討している方や、状況は違えど住まいやインテリアについて興味を持っていらっしゃる方の何かのヒントになればとブログの更新を続けております。
詳細な自己紹介はこちらの記事をご覧になってくださいね。

元々居住していた自宅をフルリノベした我が家。工事予定期間は約3ヶ月半。その間住んでいた仮住まいについて、前編後編と分けて、記事にしました。

「都心で子育て中だとあらゆる意味で難しい仮住まい探し:前編」
「都心で子育て中だとあらゆる意味で難しい仮住まい探し:後編」

本記事では仮住まいに関する番外編として、居住期間3ヶ月半で驚いて、特に記録しておきたいことを、記事にします。


コスパ最強で満足。でもメリットデメリット記録しておきたい。

「都心で子育て中だとあらゆる意味で難しい仮住まい探し:後編」でも書いた通り、いくつかあった仮住まい候補の中でも、圧倒的なコスパ。かつ生活圏からそう遠くならなかったこともあり、総じて満足度の高かった今回の仮住まい、UR。

URと一口に言えど、築年数や地域など、物件による個体差はあると思う。なので、今回私たちがお世話になった、築年数40〜50年のUR"A"の、かつ私たちがお借りした部屋についての一個人の体験談としてお読みいただきたい。

○メリット1:仲介手数料・礼金不要であること

これは「都心で子育て中だとあらゆる意味で難しい仮住まい探し:後編」でも書いた通りなので再三となるが、仲介手数料・礼金が不要というのは本当に大きい。この点があったから色々と不具合があっても、「短期間の仮住まいだから」と、見て見ぬフリをすることができた。

○メリット2:リフォームしてかなり日が浅いと思われ、綺麗だったこと

今回偶然空きがあり私たちがお借りした部屋は、とにかく綺麗だった。リフォームして10年も経っていないんじゃないかと思われたし、清掃も行き届いていた。ということもあり内見してすぐ、「ここでお願いします」という気持ちになれたのだ。

1つの和室を除いて全てフローリング。トイレも綺麗に清掃されていた

特にキッチン・トイレの状態は良好で、何ならリノベ前の自宅よりよっぽど最新型設備を備えているほどだった。

○メリット3:ゴミ捨てが楽

そして、懸念していたゴミ捨てもかなり楽だった。元々住んでいた自宅が、ゴミ置き場に粗大ゴミ以外は、原則24時間いつでも捨てられる仕組みだったので、「自宅保管が必要だと嫌だなぁ」と思っていた。ところがお世話になったUR"A"もそれに近い仕様で、何なら自宅以上に優れた機能があった。

それは、「ダストシュート」といって、可燃ゴミ専用のポストのようなものがあるのだ。各階に備わったそのポスト(幅30cm、高さ20〜25cm程度)様の入り口を開けて可燃ゴミを入れると、専用の経路からゴミが落ち、1階の集積コーナーへ集まる仕組みになっているのだ。

生ゴミを含む可燃ゴミは匂いの元になりがちなので、この機能は楽しく活用させてもらった。

続いてデメリットの方も紹介していこうと思う。

●デメリット1:生活水の配管が一緒。空間に独特の匂いが漂う

URへの引越し日、洗濯機を設置しようとして「あれ?」となった。洗濯した排水を流す管がない、と。私以上に引越し屋さんのお兄さんは手慣れたものだった。

お兄さん:「そう、団地なんかだと大体こうなんですよ。生活排水の系統が一緒なんですよね。」(洗濯機置き場の横にお風呂場があり、お風呂場のドアの脇に洗濯機の排水ホースを接続する穴がある。)
と同時に私はふと気づいた。
私:「あ、だからそこはかとなく下水のような独特の嫌な匂いがするんですね」

ここで、一つの記憶が静かに蘇ってきた。
遡ること●十年前、幼い頃たびたび泊まらせてもらっていた都内に住む親戚のおばさんがURに40年以上住んでいた。思えばその当時はそんなに古い物件ではなかったはずだが、叔母の家にいくと空間がどことなく下水のような不思議な匂いを醸していたのだ。
時を経て、その時の記憶が今につながったのだ。香りは確実に、記憶を司る(by香り屋)。

更に付け加えると、台所で洗い物をしていると、時間帯によって配管から洗濯柔軟剤の強烈な香りが立ち上がってくることがあった。私自身化学物質過敏症の傾向があるので、これがなかなか辛かったこと辛かったこと・・・。料理を仕込む場で洗濯洗剤の強烈な匂いを嗅ぐとは、なんだかチグハグな体験だった。

●デメリット2:生活音(特に足音)が丸聞こえ

これは両隣にはあまり感じることはなかったのだが、びっくりするくらいに上階の足音がよく聞こえるのだ。
「この重量感があるのはお父さんだな、あ、このパタパタ早いのは走ってるから子どもかな、保育園に行っているのかな」と、歩いている人物像のキャラクター想定がつくほどに(笑)。
実は私たちもヴィンテージマンションに住んで、特に下階の方から「子どもの足音なんとかなりませんか」と注意を受けたことが何度かある。そんな経験もあるし、深夜まで騒ぐわけでもないので、気になるわけではなかった。だが、本当によく聞こえたということだけは記録しておきたい。

●デメリット3:キッチンが狭すぎた

これも内見段階から分かってはいたことだが、実際使ってみて、本当に本当に本当に狭かった。狭すぎた。
週末料理係の夫とも話したことだが、「このキッチンって一人暮らし想定、どう頑張っても3人暮らしが限界じゃない?」と。

食洗機は当然ないので、仮住まいのために干すように洗いカゴを用意していたが、すると洗った先から横においた干しカゴがびしょびしょになる始末。よく食べる子どもたちなので食器も調理器具も大量に使う。なので、仮住まい期間は少しずつ洗って、布巾で拭いて片して、と細切れに作業が発生した。

終わりの見えている仮住まいだったから、ある種客観的に見ている自分はいた。だがしみじみ痛感したのが、「ある程度の面積の広さは、調理効率向上のためには必須」ということ。特にお弁当を3食用意する朝はさながら戦場。その戦場でこの狭さは、ストレスしかなかった。

いつも埋め尽くされているシンクは洗って拭いて片して、の大混乱。
鍋の置き場所もなく鍋に鍋を重ねるなど。

●デメリット4:サッシが古すぎて騒音と結露がひどい

これはもう、本当に盲点だったし、今回のリノベで二重サッシの施工をお願いした幸運にしみじみ感謝することとなった。
元々の自宅も、マンションの大規模修繕を数年前に終えていたので、築年数の割にサッシは新しく、結露や寒さの問題を感じたことがなかった。

仮住まいのURは、幹線道路や線路が近くにある繁華街にあったのだが、驚いたのが引っ越して当日の夜。道路や線路、踏切の音が煩くて、電車が通っている間は全く眠れなかったのだ。この、寝太郎の私が・・・!
更には、日付変わって朝。新聞配達員さんが子ども新聞を郵便受けに届けてくれたその音で、驚いて飛び起きるほどだったのだ。

「サッシが異なればここまで外界の音の影響を受けるのか」ということが大変よくわかる仮住まい生活だった。想定外の煩さに、実は1週間くらいほぼ眠れなかったと記憶している。

もう一点。
仮住まい期間は1月から4月。冬の寒い時期が中心だった。窓という窓に結露ができて、レースのカーテンはいつも濡れていた・・・。元々捨てる前提の寸足らずのものだったから気にもしなかったけれど、長らく見たことのなかった結露を、ここで久しぶりに体験したわけだ。

総じて満足だった私たちがお借りしたUR。
だが、メリットデメリット、どちらもあったことはこうして記録しておこうと思う。
私のように超がつくほどの繊細ではなく、細かいことは気にしない、そんな方には問題ないのかな、と考えるのだった。

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