【感動を創造する】
私が、もっともブランディング領域で意識していること。それは、”感動の創造”です。
モノの所有や、稼ぐことに昔ほど多くの人が価値を見出さなくなった今、今後AIがいくら発達しても人間しか味わうことができないこと、それは、感動体験だからです。
その中には、共感、一体感、自己重要感など、様々な感情があり、普段は心の奥底に隠れている深層心理を刺激されたとき、人は感動し心が熱くなります。
採用ブランディングとは
最近よく”採用ブランディング”という言葉をSNSで見かけますが、まさにこの分野では、人を感動に導き、自社のファン、社長のファンをいかに増やしていけるかということが重要になってきます。
スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチを聞いたことがある方も多いと思います。そして、その素晴らしいスピーチに感動し、ジョブズのファンになった人、アップルがより好きになった人も多いでしょう。
あのスピーチには、感動を生み出す様々な仕掛けが徹底的に練られていて、スティーブ・ジョブズやスピーチライターが、学生の目線に合わせて、一体感を生み出し、感動させるような仕組みを考えていたことが、様々なポイントやストーリーの展開から読み解けます。まさに、聴衆を自分の人生を重ね合わせて、感動できるように練られたスピーチだったと言えます。
ジョブズ自身は、スピーチやプレゼンが元々すごく苦手で、週に何時間も徹底的に練習を重ねていたと言われています。
だからこそ、プレゼンが伝説となったり、たった一度のスピーチが何十年にもわたって人々を感動させてアップルを支えているわけです。
人は自分の人生に興味がある
人材不足で採用が困難を極める中、ただ発信すれば良いというわけではないと思います。
自社の魅力、それは商品やサービス、待遇だけではありません。
その会社に入ることによって、自分の中にある葛藤をいかに良い方向に導いてくれるのか...そこにみんな興味があるわけです。
自分の人生をよりよく生きたいと考えている人にとって、自分ごととして自社の発信をとらえてもらうためには...やはり、心を動かす”感動”の体験が必要なわけです。
私はよく、社長のプロフィールを書かせてもらうのですが、その時意識するのは、自分の人生に”感動”するプロフィールをつくることです。
苦難の経験をされている社長だと涙されることも多い”自分の人生に感動するプロフィール”。
なぜ重要かといくと、結局自分のこと、なぜ今自社がそのサービスを提供しているかを理解し、言語化できていないと、当然採用現場でも伝えられないのです。
社長のファン、自社のファンづくり。それが採用ブランディングだと思います。
そこでは、目に見える価値ではなく、目に見えない価値をいかにストーリーとして発信していけるかが重要になってくる気がしています。
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