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17_恋なんて妄想だ

あの言葉の意味ってなんだろう?

あのリアクションって、そういうことかな?

もしかして。

もしかするかも。


そんな妄想が、きっと恋を育むのですね。

撒かれた種たちが、疑念として点在して
反芻するうちにひとすじの文脈に整えられていく。

勝手な妄想が、穴埋めをする。


っていうのを逆手にとって、
順調に楽しんでおります。


会うたびに、話すたびに、
ちょっとずつ適当なことを言います。

拒絶しすぎず、受け入れたりかわしたり。
したようなしてないような。

どっちつかずの曖昧さも、だれも傷つかないやつ。


「いまが楽しいこと」に、だれの犠牲もない。

楽しいの延長に、きっと何かの未来はある。

これは恋でも愛でなくても

形にはめなくてもいいじゃんって思ってる。



めんどくさいパッケージには向き合いたくなくて
その形式を前にしちゃうときっと期待値がズレる。

持ち込まないでこの楽しさを甘んじて受ける。

ちょっとナイーブなほうに傾くと、
「泡沫」とか「刹那」とかっていう儚げな言葉が
よぎるけど、楽しいことは楽しくていい!

わたしの身のこなしは、いつになく颯爽と軽快だ。


彼が言葉にしてくれる、わたしへの興味関心や
大事にしてくれる体感があった。

だんだんと、欲されている感覚は強まった。



彼には、これが恋になったらしい。


思ったことを言う人だから(良くも悪くも)、

簡単にわたしを好きだと言う。

「わかると思うけど、好きなんだよね」

「好きじゃなきゃこんなにしないよ」

「好きな子にはこうしたいじゃん」


告白の体制ではなく、ふつうに言う。

始めに聞いたのは、酔ってかけてきた電話。
だったかな。

ちょこちょこと好き好き言うから、
それでも、付き合う目的ではないから(ふたりの状況)、
「そうなんだねー」って会話は流れるけど。

余裕があるようで
少し悩んだり、どうしていくか考えたりしてるらしい。

すぐすぐどうにかなるものではないから、
好きって言い続けていくらしい。

何でもしゃべるじゃん笑
思ってることがだだ漏れるひと。


「付き合うとかいまは考えてない」
をスタート地点にしてきたのは、そっちだからな!!

わたしは線引いた向こう側にしかいないのに。

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