【10分エッセイ】鍋
日本料理の最高傑作は、私は鍋だと思っています。無論異論はありますでしょうし、そもそも鍋の類似料理はいくらでも各国にあるので日本料理かどうかも微妙ではありますが。
鍋は、まず具沢山であることが挙げられます。日頃の野菜不足を一気に解決してくれそうな量の野菜を摂取できます。お腹にも優しいです。
そして作るのが簡単。私は学生時代の一人暮らしで鍋ばかり食べていました。煮込めばいい、というズボラ精神で作れるのが素晴らしいです。考え方としては最も原始的。そもそも鍋という料理名自体がただの調理器具名ではありませんか。しかしそれがいいのです。
そして味がよりどりみどり。さっぱりとした和風、汗がダラダラ吹き出るチゲ、まろやかな豆乳、野菜が進む塩、洋風なトマトなどなど。実にさまざまな味を楽しめます。
もはや鍋のシーズンは去ろうとしていますが、ズボラな私はまだまだ鍋にお世話になりそうです。
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