為替相場~その時歴史が動いた

為替ディーラーになったばかりの頃、ソ連でクーデターが勃発、当時のゴルバチョフ大統領が健康上の理由で職務遂行が不可能になったとしてヤナーエフ副大統領が大統領代行に就任という報道がありました。それを受け1991年8月19日東京市場の昼休みにドル・円相場が135円台から139円台へと約4円も急騰しました。

当時は日米や西欧のニュースのみがマーケットに影響するという印象を持っていたのと、昼休みは東京フォレックスや上田ハーロー等外為ブローカーも昼食時でマーケットは何かあってもせいぜい10〜20銭程度しか動かないという先入観があったので為替相場の本質をそこに見たとも言える事件に興奮、感銘を受けました。

余談ですが私の当時の愛読書を下記に紹介させて頂きたいと思います。

「通貨投資戦略  / シティバンク銀行個人金融部門 (出版社: 東洋経済新報社) 」http://www.amazon.co.jp/dp/4492732675/

この本を読んで為替ディーラーとしての自らの経験と対比し、市場に存在する非効率性の深さを感じました。

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