逆張り

　よくネット上で目にする言葉である。意味としては天邪鬼と同じように感じるが、逆張りの方が意味がイメージしやすいように感じる。
　それはさておき、私も歴とした逆張りリストである。ここでいくつかのエピソードを紹介する。
　一つ目は中学の合唱コンクールでかなりのガチ勢だったことだ。
一応言っておくが私の性別は男である。男子中学生のくせに「合唱コンクールとかめんどくせー」っていうベタなことを一度も言わずに、そんなことを言っていたクラスの男子を睨みつけていた。女子よりも弱かった自分は「しっかり歌って！」と注意する勇気がなかった。注意することで女子によく思われようとしてる構図になるのを避けたと書こうと思ったが、今思い返しても単純にビビりなだけだった。多勢に無勢だったからしょうがないね〜。
また、私のプロフィールを見てもらうとわかる通り、カラオケ採点の全国平均といい勝負をする程の歌唱力である。当時はカラオケもほとんど行っていなかったため、かなりの音痴だった。やる気だけはあったため先生から「声が出ていてイイね！」というお褒めの言葉をもらって、純粋だった私はより大きな声で歌うようになった。教師って難しい…。半年後ぐらいにその先生がメンタルを崩して担任が変わった。
　二つ目は高校の球技大会中に自習室で勉強をしていたことだ。
高校の球技大会といったら、青春！青春！青春！！！みたいな感じだと思う（語彙力）。一方、高校に馴染めなくて青春勢を心の中で睨みつけていた自分は応援をせずにひたすら勉強をしていた。そんな中、自分のクラスが勝ち進んでベスト８まで残った。準々決勝の競技は相撲で、その日たまたまわがままボディだった自分が半強制的に参加させられてしまうという悲劇が起こった。しかも出番は最後。剣道でいう大将のポディションだ。同じく相撲に参加するクラスのムードメーカー4人に「順番回ってこないから大丈夫」という優しいのか突き放しているのか分からないお言葉をいただいたが、普通に出番が回ってきた。わがままボディなだけで今まで喧嘩すらしたことない心優しき豚は、１分も立たないうちに下級生に足をかけられて情けなく尻餅をついてしまった。尻餅をついた後の記憶はない。あの瞬間から自分の中の何か大切なものが壊れてしまったような感じがする。
ちなみに大学受験は1年浪人して、出身高校の偏差値より40ぐらい低い私立に入った…。親不孝すぎるため、絶賛親孝行中！