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感想「あんのこと」

アマプラで鑑賞
まぁ、しんどかった

大体どんなお話なのかは、前もって把握していたので、どういう気持ちになるのかも分かっていたけれど、
今話題の「火垂るの墓」をみた後のような感情に近い

家族の問題、貧困、虐待を扱ったもので
実話を元にしたものだと
「誰もしらない」が2004年

よりリアルに、すぐそこにある問題になってしまって、
誰でもありえる事なのではというのと、
人間社会に無垢な魂が虐げられているような感覚から
「火垂るの墓」を連想してしまったのだ。

言うまでもなく火垂るの墓は、戦争を扱ったものであり
戦時中はもっとものすごく凄惨で過酷でひどいものだったのだろうと思うけれども、

なんだかあんは、
静かに、じわじわと
戦時のような過酷で悲しい救いが得られなかった状況に追い詰められてしまったのではないのか

さらに、今この時も
そういう無垢な魂が
じわじわと追い詰められている感が
今の日本には感じられる
感じてしまうのだ

あんは酷い状況に置かれているのに、
常に誰かを助けようとしている
自分の生きる意味を探しているみたいに

あんは弱かったのだろうか、
あのドラマを見て
あんを弱かったと思う人はいるのだろうか
どうにか出来たのか
出来たのかも
でもそれには手を差し伸べる人が必要だった

現在の日本で、手を差し伸べる人はどれだけいるのか

日本が貧しくなったからでしょうか
人によっては戦後ほどの貧しさになっているのか

ただ生きる事すら許されない状況が悲しすぎる
これが人権というものではないのかな
基本的人権が尊重されていない状態だという事を
早く認めて
外側を取り繕う事をやめて
建て直さなくては

自分は子を持つ親として、
この社会の大人の1人として、
どう動くべきなのかと、
すごく考えさせられた


明るく励まされるものではないので
心に余裕がある時に観ることをお勧めします

演技皆さん良かった


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