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趣味の話 ひいてはおすすめの本の話

皆さんは趣味を聞かれたときに何と答えているだろうか?スポーツ観戦、登山、キャンプ、ギター、ゲーム…etc様々だと思う。趣味を聞くことで、次の会話をどう進めるかが大きく決まってくる。例えば、共通の趣味を見つけることができれば、より話を盛り上げることができ、交友を深めるきっかけになりうる。一方で、お互いの趣味が合わない場合は、話は微妙な盛り上がりを見せて終了となる。

就職活動でも趣味は重要視されている節があり、人間性がでるだとか、面接官に(精神的・肉体的に)健康な印象を与えるだとか。就職活動を経験した人や、今まさに経験している人は趣味で悩む時間も短くないと思われる。就職活動で聞いた話だとインドア系の趣味(ゲーム・読書)は印象が悪いと聞いたことがある。就職活動の場面でゲームやギャンブルが嫌煙されるのはわかるが、これだけ自己啓発が騒がれているなかで読書の印象が悪いとはどうにも信用ならなかった。まあ、人様の趣味にとやかく言えるほど。。。。

かく言う私の趣味は読書である(人に趣味を聞かれたときに読書と答えている)。この時に一つ困ったことがある。趣味を答えた後にほとんど決まっておすすめの本を聞かれるのである。おすすめの本なんて知らんよ。。。といった感じである。確かに、おすすめの本はある。ただし、相手によっておすすめの本は変わってくるし、何より自分のセンスを問われている感じがしてならない。

そこで、おすすめの本を見つけようというのが今回のテーマである。私が経験した(実際にやってしまった)のはおすすめの本を聞かれて「人間失格」
と答えてしまったのである。

確かに「人間失格」は面白く実際に何回も読み直した本だが、到底人に勧めるような本ではないと思っている。実際、私は「人間失格」を偏愛し、心のバイブルとしているような人と出会ったら、私はその人の話を一切信用しないし、なんなら近寄りたいとすら思えない。

次に候補に挙がるのが、梶井基次郎の「檸檬」や「桜の木の下には」である。

特に「檸檬」は色彩の描写が美しく、実際にその情景が繊細に映って見える。また、比較的読みやすく、特に「桜の木の下には」は多くの作品に影響を与えているので、是非とも一度読んでみてほしい。

 ただ、少し硬派すぎる本をすすめるのもどうかと思う。例えば、相手はほとんど本を読まない初心者であり、読書に対して苦手意識もある。そんな相手にいきなり純文学をすすめれば、相手は面食らってしまう。相手がよっぽど熱心でない限り、まずその本を読んでもらえないだろう。下手したら手に取ってすらもらえない。
 そこで、まずはキャッチーな本をすすめるのはどうだろう?例えば、本屋大賞に選ばれる本や映像化した本から選ぶのはどうだろうか?なら「老人と海」だなヨルシカも歌ってる!!(実際「老人と海」もいい小説なのでぜひ読んでみてほしい)

それでは、辻村深月さんの小説はどうだろうか?読みやすく、読書初心者にもお勧めしやすい。

まあ、それでも厳しいなら「ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装」がおすすめだ。本を読まないやつの大体は理系なのだからコンピュータと戯れておくのがお似合いである。ちなみにこの本はニューラルネットワークの良書であり、AIとかに興味がある人は一度読むべきだと思っている。

最後に持論だが、読書にはまるコツは(特に最初のうちは)面白い小説を選び続けることだと思っている。面白くない(自分に合わない)小説を読むとなかなか自分から続きを読むことが難しくなる。それに面白い小説は自然と続きを読みたくなるものだからだ。

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