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ペット【読切超短編小説】

宇宙船に乗った2人組が、
ある惑星に降り立った。

「かなりの長旅で、疲れたろう。」

そう言って彼らは、ケージの中から、
ペットを10数匹出した。


言うまでもないが、
長い宇宙旅行なのだ。
ペットであり、緊急用の非常食である。
言うなれば、大航海時代、
船に乗せていた豚のようなもの、
増やしては、食べることもあるのだ。

「ずっと狭いところにいたんだ。
 少し遊んでおいで。」

「今回はだいぶ長い旅になったな。」

2人はお茶しながら、
のどかな時を過ごした。

しかし休憩は、長くは続かなかった。
燃料タンクが、
空になりかけていたのである。

2人は急いでペットを回収し、
宇宙船は、燃料補給へ飛び立った。





けれども、急いでいたため、
3匹程、回収し忘れてしまった。

残された彼らは後に、中世代という、
恐竜の黄金時代を作り上げるのだが、
それはまだ先の話…

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