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効率重視の考え方

子供たち(感覚的に、ADHD傾向の子たちに多いイメージがあります)の中には、学習や生活の中で効率を求めてしまう子がいます。


それは、時として
「なんでそんな面倒なことをしなきゃいけないの?」
「自分には意味がない」
と、拒否をする形をとってしまうことがあります。


子供たちの気持ちの中では、
他にもよい方法があるのに、なんでそんなことをしなければならないのか。

また、

そんなことをしなくても、自分には無意味だから。
と、自分軸で、非効率なことを排除していこうとする傾向があります。

言うなれば、面倒くさいことはしたくないといった感じですよね。


しかも、最近では、タブレットやスマホなど、便利な道具がある時代なのに、どうして、それを活用できないのか、活用しないのかと考えてしまうことも多いと感じます。



例えば、学校現場でも
明日の予定を書く場面で、
「なんで書かなきゃいけないの?写真を撮ればいいのに!」

授業の場面でも
「先生の話は録音すればいいし、黒板も最後に写真を撮ればいい」

などと、
自分の中で、『書く』ことが面倒だし、写真を撮った方が効率が良いと自分の嫌なことを代わりにやってくれるツールがあるのに、なんで使えないんだ。と思ってしまいます。


もしかしたら、ご家庭でも、
「どうしてそんなことをしなければならないの?」

と、言い返してくることもあるかもしれません。


確かに、子供たちの気持ちは分かります。

便利な道具があるし、自分で労力を使わなくてもやってくれるのに、なぜ面倒なことをわざわざしなければならないのかと思いますよね。

私も子供たちが言っていることの理屈は分かります。

非効率的なのも分かります。

でも、全てを非効率的なものだからと、受け入れてしまうのは、二つの理由で危険だと思っています。


①制御が効かなくなる。
始めは、効率がよいからと、やらなかったり、簡単な方に移ったりすると思いますが、その内に、こちらの指示も何かに理由をつけて、面倒だからやらないと言ってくる危険があります。

意外と指示を聞かなくなる理由の多くが、
「これぐらいならいいか」
と、許す幅を広げてしまうところから始まることが多いです。

もちろん、保護者の方も、そちらの方がよいと思ったら、お子様の考えに乗ってもよいですが、あくまで、子供の意見を受け入れるのではなく、保護者の方が一度受け入れて、自分の考えとして、指示を出すようにしてほしいなと思います。


②落ち度が出てくる
効率をもとめて、色々なことをしだす子がいるのですが、効率を重視すると、身に付かないことがあります。

例えば、黒板は写真を撮った方が良いと考えて、それを実行しても、結局、撮ったことに満足して、理解していないことが多くあります。

効率化を駆使して、本当に自分の成長に生かしている子供たちは、いますがたくさんいるわけではありません。

効率を求めた方が、別の学習ができるし、やりたい時間がふやせるから、効率を求めるならば、とても良いと思うのですが、

反対に
『面倒だから』が先行してしまうと、ただただだらけてしまって終わりの可能性が高いです。

この見極めがとても重要だと思います。


特にADHD傾向の子供たちのは、タブレットやスマホを使えるのに!とイライラしてしまうこともあります。

ただ、目的が自分の成長につながるのかどうかを考えさせることが大切です。

そして、
「もし、これまでできていたことができなくなってしまったら、あなたには、効率を求めるのは難しいから、やめようね。」と条件をつけることも必要だと思います。

これはあくまで、私の考えですので、参考にならないかもしれませんが、どんどん効率的になっていって、成長できる人と、面倒だから始めて、そのまま上手くいかずに終わってしまう人とがいると考えます。

この見極めがとても大切かなと感じます。

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