見出し画像

鉄鋼会社のよくある業務内容

今回は鉄鋼会社でよくある業務内容を紹介したいと思います。


はじめに

鉄鋼業界で働くということは、巨大な工場内での複雑な作業や部門間の連携を必要とする大規模なプロジェクトに携わることを意味します。この記事を読むと業界の雰囲気が掴めめす。

鉄鋼会社の縦割り組織

鉄鋼会社の組織は非常に縦割りです。各部門が特化した役割を持ち、協力し合って鉄を生産しています。

組織例1:製銑部門の役割

製銑部門では、鉄鉱石や原料炭を受け入れ、加工して高炉で溶かす作業を行います。例えば、粉状の鉄鉱石を焼き固めて焼結鉱にする部門や、原料炭を蒸し焼きにしてコークスを作る部門などが含まれます。

組織例2:製鋼部門の役割

製鋼部門では、溶かした鉄から炭素やリンなどの不純物を取り除き、連続鋳造機でスラブという鉄の塊にします。この部門で有名なのは転炉です。

部門を跨いだ仕事

例1:鋼圧物流の改善

※製鋼→圧延を略して鋼圧:こうあつと読みます。
工場内でよく発生するのは、部門を跨いだ仕事です。例えば、製鋼部門と熱延部門の間で行われるスラブの受け渡しでは、外注会社が関与することで温度管理の問題が生じやすくなります。これが製鉄コストに大きな影響を与えるため、改善が求められています。

例2:出荷物流の改善

また、出荷業務の改善も重要なテーマです。製品を倉庫に保管し、出荷するための船までの運搬は、天候の影響を受けやすく、生産ラインに遅延が生じることがあります。こうした物流の課題に対しても、鉄鋼会社は積極的に改善活動を行っています。

プロジェクトとタスクフォース

これらの改善活動は、プロジェクトやタスクフォースとして複数部門からメンバーが集まり、実施されています。鉄鋼業界の現場では、常に効率化と品質向上を目指して多くの取り組みが行われているのです。

まとめ

この記事を読んで鉄鋼業界の仕事に対する理解が深まったでしょうか?中々に縦割りな組織であるため、出来ては消えるプロジェクトが多いです(数年前にやったことのある改善テーマが亡霊のように蘇ること多数)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?