レアモデル列伝-17 牙を研ぐ前、Lola T 163
今回提示したモデルは、1969年のCan Amに出場したLola T163 SUNOCOのモデル。 1/43 Marsh Models製、21.01.20のオークションで落札、21.02.09に手元に届いた。
この年、SUNOCO Lola T163は69.8.17の第5戦Mid-Ohioの1戦だけに参戦、予選3位 決勝は15周でDNFとなり、この年Mark Donohueは総合で1点も取れなかった車のモデル(良く調べると、69年は第1戦も2戦もエントリーしているが、DNAで決勝に進出していない、第3戦・4戦はエントリーさえしていない)。
Lola T163は69年1戦からChuck Parsonsが参戦(一部の資料では3戦からT163となっていて、1戦2戦はT130だったのか)C. Parsonsは予選4位で決勝5位、その後も走り抜き11戦で決勝2位が1回(10戦のRiverside)、3位が2回でこれを入れて入賞8回でシリーズ3位は上等な成績とは言うものの、シリーズ2位のDenis Hulmeの半分の得点、69年は "The Bruce and Denny Show"の年、McLaren M8Bが相手なら致し方ない。
このMid-Ohioには同じT163でPeter Revson(予選8位 決勝7位)とChuck Parsons(予選4位 決勝DNF)も走っていた。
Peter Revsonの69年は第1戦にFord G7Aで参戦したがあまりに車が悪く、これで終了、T163には第5戦から参戦し、入賞2回でシリーズ11位であった。
つらつら考えてみると、Chuck Parsonsのシリーズ3位の成績から車その物は悪くはなかった様だ。それでもPenskeとM.Donohueは気に入らなかったようで、彼らが復活するPorsche 917/10を任されるまでは牙を研いていた様だ。
参考文献
Pete Lyons CAN-AM Motorbooks International 1995
All Results of Lola T163 Racing Sports Cars Home Page
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