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【今更】CLANNADをプレイしてみての感想

私はこの作品をプレイするまで、どういう意図で人生と言われているのか分からなかったのですが、実際にゲームをクリアし意味を理解する事ができました。
本作品は主人公、岡崎朋也の人生を描かれているから人生と言われるのだと思います。
幼少期、青年期、社会人、そして家庭を持つ所までしっかり描かれているので、主人公の人生を一緒に見ているような気持ちになりましたね。
青年期は友達と遊び呆け、恋愛し、社会に揉まれ苦悩をして。

もしかしたら、CLANNADがプレイヤーにとっての経験になるから人生と言われるのかもしれませんね。




プレイ時間、攻略順など

プレイ時間:109時間
※クリア後、何度かプレイしての時間

  • 攻略順:渚→勝平→有紀寧→春原兄妹→風子→智代→琴美→美佐枝→幸村→杏→椋

総体としたプレイ時間は数あるノベルゲーの中でも長かったが、各ルートに入ればテンポ良く進んでいた印象。

攻略順は上記に記載している通りで、どのルートから攻略した方がいいとかは特段ないように感じました、好きなヒロインから攻略でいいと思います。


個別ルート感想


渚ルート


家族愛を感じる

演劇部の再建を目標に朋也は渚と共に行動していくのが主なあらすじ。
時が経つにつれて関係は深まり、彼女の家に足を運ぶようになった朋也だが ”自身と渚の家庭でのズレ” を感じるシーンがいくつかあり、その事に対し違和感を抱きつつも居心地の良さを感じている描写がリアルで好きだった。
後は創立者祭の話かな~。


風子ルート


風子の事を忘れないでくれ・・・

天然かつ幼稚な見た目の風子、鼻から牛乳を飲ませたりネタ要素が多く笑いながらプレイしていた(笑)
物語後半で主人公含むヒロインが順番に風子の存在を忘れていくのが辛かったぁ・・・。
そして公子先生の結婚式、校門で沢山の生徒が出迎えているCGを見た時、風子の頑張りが報われたんだと感じて泣いた、見事に泣きました。

誰でもこのシーンは泣くよな?
無事に結婚式が終わり、翌日、主人公達が記憶にない彫刻について話していた。

「キスをするか」しないかで少しだけエンディングが変わるのですが、個人的にはしない方が好きだった。
手裏剣と言っていた春原が「ヒトデ」って言ってるのがいいよね・・・。


琴美ルート


琴美ルートは伏線が多く中盤からエンディングまでは一切ダレる事が無くプレイしていた印象。
各国の言語が追加されていく演出が、マジで良かった。
世界中を旅してきたと言われても自分は明確な描写がない限り、あまり想像できないが、この演出を見たら言うことは何もない。泣いた。

藤林姉妹ルート


三角関係は辛い

三角関係でも相手が友達であれば蹴落としながら付き合うのだろうけど、恋敵が妹だからそうはいかない。
むしろ、杏は妹想いな性格から朋也と椋を付き合わせるのだが、自身の気持ちに耐えきれなくなり苦悩する場面は三角関係ならではの辛さだった。


智代ルート


一番イチャついてたルートだった、こいつら何回キスするんだよ。 

智代はみてくれこそどのヒロインよりも強く感じるが心の弱さを持っているキャラだと感じた。
だからこそ、そんな彼女のルートにはギャップ萌えに苦しんだ。

・・・いや、だって可愛くない?

普段は成績優秀かつ頼りがいのある典型的な委員長タイプの智代が朋也に対してはデレデレなんだぞ、可愛すぎか。
そんな彼女は放課後の教室でもイチャつき、私を終始イライラさせていました。 
 物語中盤では主人公との行き違いなどから疎遠になっていくのだが、これは割とリアルでもある事だなと思った、1番リアルなシナリオかな。

BADエンドでは朋也に依存したまま堕落していく智代は結構好きだった。


有紀寧ルート


個人的にはあまり印象に残らなかったシナリオ。
キャラはかなり好きなんだけどね。
現実に居たらいいよね、こういう子。おしとやかで癒される存在。
共通ルートで朋也と春原がおまじないをするシーンは面白く男同士の馬鹿って最高だなと思いながらプレイしていた。特に体育館倉庫での杏とのシーンも良かった。あと有紀寧はCGが少なかったから、増やして欲しい。


美佐枝ルート


美佐枝さんルート大好きや・・・

志麻君が人の姿に戻る事もなく、美佐枝さんの「ずっとそばにいてください」という願いにより、そばに居続ける志麻君。
美佐枝さんは自分が飼っている猫の正体を知らないまま、志麻君を待ち続けるという悲しい展開。

智代ルートの創立者祭で、美佐枝さんと猫(志摩君)が教室内で遊んでいる姿を見る事が出来る。(美佐枝さんルートクリア後に智代ルートを進める)
その際に、美佐枝の目に涙が浮かんでいる辺り、もしかしたら真実が伝わったのか、志麻君との思い出に浸っていたのかは定かではないが・・・良かった。


春原兄妹ルート


プレイしていた時は、春原ヘタレすぎるだろと思ってしまった。
兄が退部したサッカー部への復帰を認めて貰う為に芽衣ちゃんと朋也が動くという話。
勝手に動かれて知ったこっちゃないって若干思ってしまったが、妹が虐められているのに見てみぬフリするのはヘタレだなと思った。
だが、これは決して春原がヘタレだったからという訳ではなく、偏に春原が朋也の事を認めていたからなんだよな。

二人とも空回りしていただけで、やっぱり二人とも馬鹿であり親友だった。


勝平ルート


 陸上が病気で出来なくなってしまった勝平。
陸上が出来なくなった彼が涼と結ばれる事によって救われるのは展開としては良かったが、色々と疑問が湧く。
骨肉腫は早く診察すれば見つかっただろうし、涼は朋也のことを好きなはずなのに勝平と付き合うとか・・何かなぁ。
まあ、キャラ自体は男の娘でノリも良く、春原は相変わらずバカで面白かったから好きなルートではある。
勝平って他のルートだと登場しない上に、アニメでも存在自体が削られてしまった浮いた子ですよね、悲しい。
かぎなどで登場し、アニメに登場できなかったことを自虐していたが(笑)  


幸村ルート


凄い短いルートなのに心に残るルートだった。

幸村は朋也や春原のことを退任前の最後の教え子として可愛がっていて、素行が悪かった二人を卒業させる為に朋也と春原を対面させていた面倒見の良い教師だなと思った。
月日が経ち、卒業式の日に二人は幸村の前で「ありがとうございました!」と礼を言い、幸村の想いが教え子二人に伝わったのだと感じ、感動した。


AFTER STORY


朋也と渚は質素な暮らしをしつつも懸命に毎日を生きる姿に尊く感じた。
なのに、出産で渚は命を落としてしまい、汐が生まれてからは朋也が「渚」という生き甲斐を無くしてしまった事により堕ちていった。
汐は何も悪くないのに。
早苗さん達は、子を離し、顔にも出さない朋也を今でも家族として大切に思っているなんて良い人達過ぎるだろ。
そして、汐をあくまで「朋也と渚の娘」として大事に育ててくれて。

朋也は旅行の目的地で祖母に会い、父親の話を聞き、今の自分の境遇と似ているにも関わらず、何も出来ていない自分に対し情けなさを感じ立ち直る。

絶縁状態だった父親とも和解し、ちゃんとした父親になれるように、もう一度頑張り始めるのだが・・・

汐は渚の持病を引き継いでおり、命を失います。

そこで、他人の為に奮闘して得た光の玉が出現し、世界が再構築された。
再構築後の世界は出産に成功し、渚も汐も生きている姿が見れて、本当に良かった。


最後に

結局、人は一人で出来ることは少なく、誰かと繋がることで出来ることばかりなんだとメッセージ性を感じた。
そんな、当たり前のことを知っていても普段から意識する人はいないだろう。朋也の人生で起こる様々な出来事を疑似体験し脳裏に焼付けましょう。


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