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小池百合子はなにゆえ自分がカイロ大学を首席で卒業したなどといいはりつづけてきたのか?

 ※-1 小池百合子という女帝まがいの喰わせ者ぶり 

 a) 今朝(2024年4月16日の),ユーチューブ動画サイトでそのいくつかを視聴してみていたが,『一月万冊』の佐藤 章が,小池百合子「学歴詐称疑惑」問題の関係で,朝堂院大覚という人物と百合子の浅からぬ因縁にも触れていた。この人物は,佐藤がすでになんどが話題にしていた。

 そういえばその朝堂院大覚を名のっていた人物,その本名は松浦良右といい,1940年12月9日生まれで83歳であって,日本の実業家,空手家と,ウィキペディアには説明されている。

 現在も,松浦良右が朝堂院大覚と名のったユーチューブ動画サイトは視聴できる状態にあるので,興味ある人はのぞいてみるのも一興である。その人物ぶり・語りぶりが面白い。なかには,チャンネル登録者数 70.4万人と記載されているから,けっこうな数になる視聴者がいる。

 補注)朝堂院大覚が主催するユーチューブ動画サイトとしては,最近開設したらしいつぎのサイトがある。

 『実践実学大学』https://www.facebook.com/jrptvuniverse
 『実践実学大学Ⅱ』 https://www.youtube.com/@05037040161

 2024年4月19日:補注)朝堂院大覚がその後,2024年4月18日に公開したユーチューブ動画サイトが,これである。

  ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=u-aGpUFm4aA

朝堂院大覚のユーチューブ動画サイト

 本ブログ筆者がこの朝堂院大覚という人物を挙げてみたのは,小池百合子の人生において特定の深い関係があったこの人物の存在について,百合子の付近からはその存在を示唆する「語り」が聴けたことがない,という事情もあったからである。小池百合子「事項(マター)」を究明する人たちにとって,その不可解な事情が興味を惹かないはずはない。

 最初に触れて紹介した『一月万冊』で佐藤 章が語っていた「小池百合子に関する暴露話」は,核心を突くものであった。

 ここに紹介するそのユーチューブ動画サイト(2段の下の ↓ )は,1時間以上の長編であるが,おしまいのほうで,ほぼ完全に「百合子にとってみれば,自分の人生においてはウソ八百が必要であった事情・経緯」を的確に指摘している。

 佐藤 章は,小池百合子とエジプトとの切っても切れない腐れ縁(これは重大な国際問題なのだが)も説明し,これが,日本政府と東京都にとって非常に好ましくない国際関係事情となって,現在もなお,ある種の弊害要因となって伏在させられてきたと指摘している。

 ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=8zRA_bWvxJQ

 b) さて,本日(2024年4月16日)朝に視聴した『一月万冊』の語り手の1人である元朝日新聞記者の佐藤 章はまた,小池百合子の人生(正確にはその半生)は「ウソっぽかった」「ウソが基本にあった」にちがいあるまいとみなす基本観点から解説をおこなっていた。

 だからこそ,石井妙子『女帝 小池百合子』文藝春秋,2020年(文庫版,2023年)をめぐっては,その出版元も併せて,小池がいままで,名誉毀損で提訴しない(できない)で経過してきた事情に関しては,それ相応に「不思議な無対応であった」と解釈したうえで,さらにこうも分析していた。

 小池百合子が,この本の件を名誉毀損で裁判に訴えることになったらそれこそ本当に,百合子の「喰わせ者」ぶりがかえって,世間に向けてより鮮明になること必定,だから,彼女はそうすることができない事情を,実は抱えていたという説明も,佐藤 章はくわえていた。

 以上のごとき,本日の事件における問題意識をもってとなるが,いまから6年前に本ブログ筆者が,この『note』ではないほかのブログサイトに記述していた文章を,復活,再生させることになった。

 小池百合子が2016年7月,東京都知事に当選し,その後の2020年7月に再選されていて,今年(2024年)7月には3期目に立候補するかどうかが,格別に注目される状況になっている。

 c) 小池百合子が都知事になる遠因を提供していた当人,舛添要一前東京都知事は,「小池百合子都知事の『理念なきバラマキ』はもう許せない…元都知事が『続投なら東京は死ぬ』と警告する理由 『2期8年』の実績は皆無」『PRESIDENT Online』2024/01/16 7:00, https://president.jp/articles/-/77595 と題した記事で,百合子をボロクソに批評していた。

 舛添要一は元職は国際政治学者であったが,東京都知事を体験してきた立場から,つぎの諸点を挙げて百合子の政治屋ぶり,すなわち「まともな政治家としての仕事はできなかった」にもかかわらず,ただ「政治屋としての演技にだけ熱心であった本性」を剔抉したのである。

 舛添要一の「前掲稿」からその見出しのみ列記すれば,いわんとする核心は理解できる。なお,その見出しのうち2項目のみ(★1と★2)は,本文段落からの一部引用を添えておく。

 また以下の指摘は,2024年1月16日のものであった。今回,4月段階になってから,小池百合子「事項」が学歴詐称疑惑問題として,百合子の側近であった当事者から告白されるかたちで再浮上していた事実も踏まえて,これら見出しの修辞を眺めるもよし……。

  ・「3選出馬」を明言しない小池都知事
  ・東京のランキングが16位も低下
  ・国際金融には興味がなかった?

  ・「選挙のためのパフォーマンス」だったのか(★1) 

 小池氏の関心は,自身が権力を握り,大衆の喝采を浴びることにある,と私にはみえる。

 政策の勉強や新しい課題への挑戦などにはあまり関心がないのではないか。もしそうであれば,小池氏はパンとサーカスで大衆を煽る,パフォーマンスだけ得意な亡国政治家だといわざるをえない。

 視聴率と部数しか関心がない日本のマスコミはその共犯者である。豊洲の安全性は繰り返し確認してあった。

本文引用その1

  ・IOCも小池氏を蚊帳の外に置いた
  ・コロナ禍で政府の足を引っ張る
  ・いまだに答えていない「学歴詐称問題」

  ・「太陽光発電義務化」は天下の愚策
  ・アメリカは中国製太陽光パネルを禁輸
  ・所得制限撤廃で高所得世帯を優遇

  ・人気取りのための「ばらまき」(★2)

 東京も日本全体もすっかり「小池応援団」ばかりになってしまった感もあるが,その道は東京の地位がますます低下する「奈落への道」だと思われてならない。

本文引用その2

 本ブログ筆者が昨日と一昨日(2024年4月14日と15日),小池百合子問題を記述し,その政治屋としての演技ぶりが大衆(国民たち)を欺瞞し,国家としての日本ならび地方自治体としての東京都に対して,はなはだしい損害(どころか危害)をもたらしている実情を分析してみた。

 以上が,本日(2024年4月16日),以下につづいて記述する,それも「2018年6月16日」に一度公表してあった文章を踏まえ,書いてみた「小池百合子都知事」関連する最新事情であった。


 ※-2「都知事小池百合子の『いい成績≒首席(!)』という理屈は非論理的で超絶的な思考であり,その虚説性もあらたかであった

 ニーチェ研究者の適菜 収が2017年11月に,『おい,小池!-女ファシストの正体 時代への警告』ベストセラーズ,という本を公刊していた。

 というふうにまず,この※-2を書きはじめたところで,この記述全体が解明しようと意図する論点を,以下のように説明しておきたい。

 ▼-1 アメリカ遊学(語学研修の機会でしかなかった体験)を,正式に南カリフォルニア大学・学部に留学したと偽った某国の現首相もいたが,

 首席卒業の意味を「首席が何十何人かはいるのだ」と定義したり,あるいは,私1人しかいなかった「対象の卒業生のうちのその首席」だったとか説明したりもした,小池百合子流に「ドの付く屁理屈」となれば,この正々堂々というか,威風堂々の虚言癖は,実にご立派。

 ▼-2 あんな元総理大臣のジャパンがあって,こんな都知事のニッポンもあってなどで,みんなで,日本はスゴい,チャチャチャ!!!

 ▼-3 学歴内容詐称のための厚化粧などお茶の子さいさい,あのお顔のそれに比べれば,いうまでもなく全然・ノープロブレム

 

 ※-3「『小池百合子さんはカイロ大学を卒業していません』と元同居女性が証言」,「文藝春秋」編集部,2018/06/08,source:『文藝春秋』2018年7月号

 私は小池百合子さんとカイロで,同居しておりました者です。カイロ大学を卒業,しかも首席で,という肩書をかかげて小池さんは今日の栄光を勝ちえましたが,彼女は実際にはカイロ大学を卒業していません。

 今〔2018〕年1月,ノンフィクション作家の石井妙子氏宛てに一通の手紙が届いた。差出人は中川恵子さん(仮名〔本名は北原百代〕)。小池百合子都知事がエジプトの首都カイロに留学していた時期に同居していた女性である。

 これまで中川さんは,マスコミの取材を受けたことは一度もなく,40年以上も沈黙を守り抜いてきた。だが,中川さんは石井氏が『文藝春秋』2018年1月号に寄稿した「女たちが見た小池百合子『失敗の本質』」を読み,真実を話すことを決意したという。

 中川さんからの手紙にははっきりと,「彼女は実際にはカイロ大学を卒業していません」と書かれていた。小池氏がこれまで自著で記してきたカイロ時代の経歴は,主に,つぎのようなものだ。

 1971年秋にカイロ・アメリカン大学に入学してアラビア語を学ぶ。翌1972年10月,カイロ大学文学部社会学科に入学し,1976年10月,日本人女性として初めて,しかも首席で卒業」(『振り袖,ピラミッドを登る』講談社,1982年)。  

小池百合子のいいぶん

 しかし,小池氏の説明には矛盾も多い。たとえば上記の『振り袖,ピラミッドを登る』には,「(カイロ大学を)1年目は落第し」と書いている。もしも1年,留年したのであれば,卒業は1977年でなければ,話が合わないはずだが,彼女は「1976年に卒業」とはっきり書いている。

 また,アラビア語は非常に難解な言語でしられ,日本人で最初にカイロ大学を卒業した小笠原良治・大東文化大学名誉教授でさえ卒業までに7年もかかっている。4年で,しかも日本人の首席卒業はほとんど奇跡に近い。

 それゆえ,これまでもたびたび,この「カイロ大学首席卒業」については,疑惑の目が向けられてきた。しかしそのたびに小池氏は,「卒業証書もある」と語ってきた。そして選挙公報にも「カイロ大学卒」と記している。

  ◆ 真実は一体,どこにあるのか◆

 石井氏は中川さんへのインタビューを重ね,彼女が保管していた膨大な量の手紙や手帖を検証し,それと同時に,当時の小池氏をしる関係者らへの取材を数カ月にもわたり続けてきた。カイロでは彼女たちが当時住んでいたマンションも訪ねた。

 しられざる小池氏のカイロ時代の姿と「カイロ大学首席卒業」の謎を解き明かした,全26ページにわたる石井氏執筆の「小池百合子『虚飾の履歴書』」は『文藝春秋』7月号に掲載される。

 註記)以上,引用は,http://bunshun.jp/articles/-/7706

 1)  事実に即して十分に語っていない小池百合子による弁明,変化するそのダーウィン学説的な発展ぶり

 「カイロ大『首席で』卒業,明言せず 小池都知事」,asahi.com 2018年6月15日20時42分

 東京都の小池百合子知事は,エジプトのカイロ大学を首席で卒業したという経歴を疑問視する報道について,〔2018年6月〕15日の定例会見で「昔の話なのでひとつひとつ覚えていないが,先生から『非常にいい成績だった』といわれ,うれしくてそれ(首席)を(自著に)書いたと思う」と述べるにとどめ,首席だったと明言しなかった。

 補注)小池百合子だけでなく,誰でもそうだと同じに考えるはずだが,自分が大学を卒業したとき「首席で出たかどうか」「そのひとつひとつ覚えていない」と,自分の記憶を故意に曖昧化させて説明するのは,まったくの噴飯モノどころか,高度認知症をみずから装った,それも “疑似化け物的なウソの弁明行使” である。

 世の中の人びとで,もしも自分が大学を首席で卒業したといったごとき事実は,たとえ認知症になってしまったとしても,それだけは最後の死ぬ直前まで,こればかりは,きっとはっきり認知しえていたのではないか? 

 その肝心な点を,いちいち「ひとつひとつ覚えていない」といいいわけしたのは,韜晦などではなく,事実から外れている “曖昧な虚偽” を,なんとかしてとりつくろうための詭弁であった。

 本当にまったく「アイマイにウソ」をいうのは,「たいがいにしたらどうだ」(江戸弁なら「テーゲーにしろというもんでえ」)というほかない。それにしても,悪い冗談にもなりえない釈明を,この都知事は繰りだしていた。

 その「頭脳細胞の身体能力」が発揮するすばらしい「高度の軽々しさ加減」には,ほとほと感心しながら呆れるばかりであった。説明にもならないいいわけ的な詭弁で煙幕を張っているつもりだが,どう聴いたところで,説得力のほうはゼロであった。

〔記事に戻る→〕 小池氏はカイロ大卒業については「卒業証書があり,大学も認めている」と説明。選挙の立候補時には「カイロ大学卒業ということのみを記載している」と述べ,公職選挙法上は問題ないとの認識を示した。

 補注)首席で〔あるいは,次段でいわれているように「いい成績」で〕,カイロ大学を卒業していたのであれば,そのときの卒業証書をその事実を実証できる書類として,ふつうの人であれば,つまりは,ごくふつうに保存しているはずである。

 本ブログ筆者の場合をいわせてもらう。大学・大学院を卒業・修了後,7回も引っ越ししてきたが,卒業証書は博士号を証明する証書まで含めて紛失したりせずに,いまも大事に保存している。

 大学院の成績は修士・博士課程に関してすべて「優」しかついていなかったせいか,こちらの成績表は残していないと記憶する(? その「ひとつひとつはよく覚えていなかったが,最近のこのブログの記述をする機会に,それらの所在をあらためておいた」)が,学部時代の優以外の成績の多少混じった成績表は,いまも記念に保管している。

 補注の補注)この最後の段落については,2024年4月12日から15日にかけての記述中で触れてあったが,小池百合子は自分の卒業証書を他人にはけっしてすぐそばではみせず,他者の手にとらせてみることも,絶対にしなかった。

 ひるがえって小池百合子の場合,カイロ大学首席卒業という事実があるのであれば,これを証明できる書類がきっとあるはずである。戦前は東京帝国大学卒業生で最優秀『銀時計』でなくてとも,なにか記念品をもらえていたのではないか。

 補注)戦前,東京帝国大学の卒業証書授与式に天皇が「臨幸」して(あるいはその代行ともなるが),優等卒業生に「下賜」した褒賞品が,「恩賜の銀時計」と呼ばれた銀製の懐中時計であった。天皇が優等卒業生に授与したので,優等生制度とも呼ばれ,1899年から1918年まで続いた制度。

 ところが,つぎに引用する記事のように,小池は「けっして首席で卒業した」のではなく,「いい成績」だったといっていただけである。

 「いい成績」が即「首席」になるなら,世界中各国のいろいろな大学からは,毎年度において首席で卒業者した学生が何十人ずつか出てくるはずである。しかし,そのような現象はありえない。そのように相当いいかげんで,かつべらぼうな話はありえない。

 なかんずく,冗談にもならない話題をこの都知事は提供した。ずいぶん,ふざけた・たわけた話題をもちだしてきたものである。

〔ここで記事に戻る→〕 エジプトでの生活をまとめた小池氏の1982年発行の自著『振り袖,ピラミッドを登る』講談社,1982年といういまから42年前に発行された本のプロフィル欄には,1976年にカイロ大を「首席で卒業」と記載されている。『文芸春秋』7月号で,こうした経歴に疑問を呈する記事が掲載された。

 註記)https://digital.asahi.com/articles/ASL6H5SBXL6HUTIL042.html?iref=pc_ss_date この住所・リンク先は現在,削除状態。

 2)「小池知事,首席卒『いい成績といわれ書いた』 カイロ大の経歴で」『朝日新聞』2018年6月18日朝刊

 この記事を読んで感じたのは,率直にいって,この「女」は都知事の立場から冗談にもなりえない,それもいささからず,たちの悪すぎる「独断を放(こ)いているつもりか?」という点であった。

いまから6年前のお写真

 ともかく,記事を引用する。

 --東京都の小池百合子知事は,エジプトのカイロ大学を首席で卒業したという経歴を疑問視する報道について,〔6月〕15日の定例会見で「昔の話なのでひとつひとつ覚えていないが,先生から『非常にいい成績だった』といわれ,うれしくてそれ(首席)を(自著に)書いたと思う」と述べるにとどめ,首席だったと明言しなかった。

 補注)「いい成績」=「首席」といった超絶的かつ飛躍的な理解が,小池百合子の思考回路に入ると,「うれしければ」という気持ちを踏み台に使ってだが,可能になっていたらしい。

 このように,完全なる後知恵的ないいわけを付けくわえていた。いかにもの,ずいぶんな話法になっていた。そう聴かされたところで,納得などいきそうにもない《ド屁理屈》,その無理の程度だけが度が過ぎていた。

 さらにいうと,そもそも,自分の「大学首席卒業」,それも留学したその大学の卒業という出来事を「昔の話なのでひとつひとつ覚えていない」というのは,きわめてあやしい言辞である。

 小池百合子の語る記憶話は,正直いってフザケテいる。

 日本中の人たちのなかで,高校でも大学でもいい首席(正式一番)で卒業したという者は,この記憶を健忘症(痴呆症)にでもならないかぎり,その事実を忘れるわけなどないし,だいたいその記録を「昔の話なのでひとつひとつ覚えていない」とまでいい気持ちは,尋常な神経の人間にとっては理解を絶する。

〔記事に戻る→〕 小池氏はカイロ大卒業については「卒業証書があり,大学も認めている」と説明。選挙の立候補時には「カイロ大学卒業ということのみを記載している」と述べ,公職選挙法上は問題ないとの認識を示した。

 補注)それでは,その卒業証書を公開すればよい。個人情報でもなんでもあるまい。都知事の立場なのだから,そういえる。「カイロ大学が認めている」ウンヌンは,当たりまえの前提条件に関する話題である。

 補注の補注)その後,その卒業証書は公表されていたが,その現物には他者を近づけたくないという小池百合子の態度がありありと観じられる経過もあったりで,いささかならずウサン臭い「そのとりあつかい方」がなされていた。

 今回,2024年4月になってから,小池百合子の学歴詐称疑惑問題に対して疑義を提起した,それも小池の元側近であった小島敏郎は,卒業証書などの書類については「その手触り,紙質・・・」などという点からも,精査される余地がある,というたぐいの指摘をもしていた

 小池百合子が自信をもって,『文藝春秋』2018年7月号に指摘された疑惑が問題にもならないと,一蹴して反論できるのであれば,その程度の対応は,いともたやすくできるはずである。

 だが,以上までとりあげてきた「話の筋」はあまりよろしくなかった。なお,※-4以下につづく記述には重複があるが,行論上,あえて引用することになる。

 エジプトでの生活をまとめた小池氏の1982年発行の自著『振り袖,ピラミッドを登る』のプロフィル欄には1976年にカイロ大を「首席で卒業」と記載されている。『文芸春秋』2018年7月号で,こうした経歴に疑問を呈する記事が掲載された。

 

 ※-4 ちまたの反応

 1)「小池知事,学歴詐称疑惑を否定『カイロ大は卒業を認めている』」『THE PAGE』,引用は『BLOGOS』2018年06月15日 20:00 から

 この〔その〕記事は,ノンフィクション作家の石井妙子氏が書いた「小池百合子『虚飾の履歴書』」で,〔6月〕9日発売の『文藝春秋』2018年7月号に掲載された。

虚飾の履歴=その人生

 今〔2018〕年1月,石井氏あてに,小池知事とカイロ時代に同居していたという女性から「彼女(小池知事)は実際にはカイロ大学を卒業していません」などと記された手紙が届いたという。石井氏は女性への取材を通じて,カイロ時代の小池氏の足跡を追い,本当にカイロ大学を卒業したのか疑義を呈する内容になっている。

 東京都のホームページに記された小池知事のプロフィールは「1976年10月 カイロ大学文学部社会学科卒業」となっている。小池知事は,これまでの著書にも首席で卒業した旨を記しており,カイロ大卒が本当ではないのなら,首席卒業も事実ではなくなる。

 記事の内容に対して,小池知事は「本件については,これまでもなんども説明しているとおり。カイロ大学の卒業証書があり,カイロ大学も卒業を認めている」と述べ,カイロ大卒は事実だと主張。

 ただ,首席卒業の真偽については「昔の話なので,なんといわれたかはひとつひとつ覚えていないが,先生からは良い成績だったよ,とアラビア語でいわれたことは事実であり,喜んでそのことを書きこんだものと思っている」と述べるにとどめた。

 補注)「先生からは良い成績だったよ,とアラビア語でいわれたことは事実」を手がかり(根拠)にしたかっこうで,「カイロ大学を首席で卒業までした」といったところまで『作り話』がでっちあげられていた。これは,たいした想像力の発展ぶりだったと形容できる。

 カイロ大学の当時においてその先生,遠い日本から勉強をしに来た,かわいくも美しい若い女性に対するお世辞(リップサービス)だったという想像も,ぜひしてみたらよい。それにしても,わざわざ「アラビア語でいわれた」というのは,そう断わっていた点は,深く考えるまでもなく,少し変な表現であると感じていい。

 カイロ大学を(留学生の立場・身分で,エジプト人たちも抜いて?)首席で卒業する学生が,わざわざ日本語でいわれるわけもなく,「アラビア語で『あなたは良い成績だった』といわれた」となるのは,しごく当然な状況ではないか? 当たりまえ。

〔記事に戻る→〕 学歴詐称は公職選挙法違反(虚偽事項の公表)にあたる可能性があるが,「公職選挙法上は,カイロ大学卒業のみを記載している」と説明した。

 註記)http://blogos.com/article/304672/ 『BLOGOS』は現在廃刊となっているネット記事のサイト。

 結局,小池百合子が留学生でありながらも,カイロ大学を首席で卒業した(できた?)という『すばらしい・抜群も抜群』の作り話は,履歴(学歴)の詐称・虚偽事項の公表にはならないというわけか。そうではないと断言できるならば,この種の作り話はいくら騙られて(?)もいい,ということになる。

 2)「自分の大学時代の席次も思い出せない? 老害全開の小池ボケ子都知事…」『流じゅーざの『日韓・朝韓』」2018-06-15 23:00:00 テーマ:しょーもない日本

 --このブログからは,筋書のみを粗く拾うかたちで引用する。

 バンコク在住のじゅーざです。小池ボケ子都知事はとうとう,自分の大学時代の(以前は偉そうに吹聴していた)席次も思い出せなくなったそうな……。(以下,このあいだに『朝日新聞』の報道が引用・紹介されているが,省略する)

 「私はカイロ大学を首席で卒業しました!(きっぱり)」がひとつの大きな売り物だったのにね……。もうボケすぎて覚えていられなくなったのかねえ……。そんなボケ女に都政を任せられないと思うのだが……。

 註記)https://ameblo.jp/nagare-juza/entry-12383998554.html

 この「ジューザ」さん,盛んに小池百合子は “ボケ池・ボケ子”だと弾劾しているようだが,必ずしもそうではなさそうであった。というのも,実は彼女は「トボケて」いるだけあったか,あるいはまた「寝ボケて」いる振りをしているだけであったと,推察できたからである。

 「首席だっただの,良い成績だっただのというぶん」に関していうならば間違いなく, “けっして忘れるわけなどはないはずの学生時代の記憶” がかかわっているはずであった。

 そうである。読者のみなさんも「大学を卒業した自分が首席であったかどうか」とか,もしくは自分が「良い成績であったかどうか」などについては,しっかりと「記憶が残っている」し,それも「鮮明にあるはず」であるし,そうでない人はおそらく皆無である。

 小池百合子の事例だと多分,死ぬまで・棺桶に入るまで,もしかしたら天国あるいは地獄にまでいっても,「私は大学,それも外国のアラビア語を使って勉強するカイロ大学を首席で卒業したのよ!」といいふらしたがるに決まっている。

 学業の成績が抜群によくなければ首席がとれるわけもないのだから,なおさらそのように考えてみところで,おかしいことなどなにもない。
 
 3)「【学歴詐称か】小池百合子がカイロ大学を卒業していないと同居女性に告発される その内容は」(『まとめだね』2018年06月08日)

 この記述は,冒頭の記事で引用した『朝日新聞』の記事の出だし部分を紹介したのち,日本で活躍してもいるエジプト人タレント(アラビア語を母国語にする人)の発言を,ツイートで引きながら「小池百合子の学歴作業」に関して生じた疑いを説明していた。

 要は,小池百合子の話題としては「以前からカイロ大学卒業については疑問視されてきた」という事情があった。ともかく,今日の問題に関係するツイートを引用する。

  ◆-1「フィフィ@FIFI_Egypt」(2016.06.15 16:33:40)

 カイロ大の文系はアラビア語での卒論しか認めないからね,あのレベルのアラビア語じゃ卒業できないよね。北アフリカと中東最高峰の大学に日本の大学を中退された方が卒業〔した〕とか〔いうのは〕凄いと思うけど,以前から学歴詐称の疑惑もあるし,これを機にちゃんと調べた方がいいと思う。またすぐ辞任させらるかもだし。

  ◆-2「フィフィ@FIFI_Egypt」(2013.08.20 15:33:49, 以下の a) b) c) )

 a) 検証依頼の回答:1976年10月卒業と書いてるが,カイロ大学は学期初めが10月ここがおかしいとの指摘。ここに文系卒となっているが何年通ったか記載がない。また彼女の両親の記載まである,これはオフィシャルの印がなく,卒業証明書ではない。(画面 クリックで 拡大・可 ↓ )

 b) こちらが卒業証明書ではないかと検証してくれるよう頼まれましたので解説しますが,中央に「証明書」とだけ記され,名前と文学部とだけ書いてあります。たぶん聴講生の際に発行される紙ではないかとの回答をいただきました。なんの証明書かは不明です。

 c) 小池氏のカイロ大学卒業という学歴に関しては,現地だけでなく日本でも疑問の声が聞かれていました。ネットで検索すると出てきますが,ご本人に証明して欲しいですね。

  RT @er0wa::彼女について在学中に講師をしていた現地の先生も疑問視していたというお話をしていただいたことがあります。

 註記)https://matomedane.jp/page/9289 現在,この住所・リンク先は削除。

 要するに,「カイロ大学を首席で卒業した」といった小池百合子の発言は,事実に反していた。いわば「彼女に独自であった想像妊娠的なウソ発言」であった。このデタラメは事後に,小池自身が認めていた。

 だが,カイロ大学を本当に〔もしかしたら入学段階からして,そしてさらに〕卒業までしたのかどうかについても,まだ疑問は残っていないとはいえず,この点が完全に解明(?)されていない。

 結局,カイロ大学卒業「デンデン」に関する疑念は,文句なしに払拭されているとはいえない。

 前段の “https://matomedane.jp/page/9289” (同上)のなかには,以下のようなツイートの指摘もみられる。

 「2018年6月18日。去〔2017〕年の『週刊ポスト』の現地取材と称する記事では卒業はしている模様。首席はカイロ大の成績記録で否定されて〔い〕る」

 しかし,今回あらためて指摘された「小池百合子・学歴問題」に関する疑問がすっきり解明されていないことだけは,たしかな事実として残っており,これからも尾を引いていくに違いあるまい。

 註記・出所) https://tmiyadera.com/blog/1210.html 現在,この住所・リンク先は削除。

 「政治家は政策をかかげて投票を呼びかけるのが王道である。政策もなく話題だけでテレビに出まくって支持をうるのは邪道だ。邪道は最初は成功してもいつかは失敗する。歴史上なんども繰り返されて来た教訓だ」と,小池百合子は批判されていた。

 註記)「小池百合子・希望の党代表はどうして『排除いたします』と言ってしまったのか?」『パテントマスター・宮寺達也のブログ 』2017年10月13日,https://tmiyadera.com/blog/1210.html

 今回,小池百合子が「カイロ大学を首席で卒業した」と「自分の学歴に関する実績を粉飾的に詐称した」行為は,たしかに邪道であった。その意味でいえば,小池百合子は〈基本的な過誤〉を,あえてみずから重ねてきた。要は,どこまでも「懲りない女」であった。

 もっともその程度の女性であっても,日本の有権者が騙されつづけている。2024年の時点でもなお,小池百合子が選挙に挑んで強い政治家である事実は否定できない。

 

 ※-5 こういうことか?

 「カイロ大学」と「カイロ・アメリカ大学」(『ネットゲリラ』2016年8月4日 05:13)が,関連させて,以下のような重要な事実を早くから指摘していた。

 小池百合子の学歴という話なんだが,最初,カイロ・アメリカ大学に入学,1年でカイロ大学に移り,そこを卒業というのが正しいらしい。留学生にはよくあるパターンで,まず語学を学んで,それから正式に勉強を始めるわけです。

 つうか,小池百合子は中東戦争のころからTVキャスターやってて,生放送でスタジオからアラブに電話して,いきなり偉い人とアラビア語で親しげにサシの会話をしているくらいなので,疑う余地はない。

 それを,事情をよくしらないタレントのフィフィが勘違いして,カイロ・アメリカ大学の書類〔前掲してあった画像〕だけみて「卒業してない」と騒いだ,というんだが。

 出所)「〈みんなの感想〉中田 考氏,どんな人? 灘高から東大,敬虔な信者 仲介役を申し出」『withnews』2015/01/22,https://withnews.jp/article/f0150122002qq000000000000000G0010301qq000011432A  〔 〕内補足は引用者。

 以上の意見は,中田 考〔東京大学文学部イスラム学科卒業,同・人文科学研究科宗教学宗教史学修士課程修了,カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了。以前,テレビによく顔を出していた時期もあった人物〕も,

 小池百合子が「カイロ大学なのはたしか」であり,「私は留学時期が重なっていないので直接会ってはいないが,留学生の先輩たちや彼女の父親でカイロで日本料理店を経営していた小池氏らから彼女の話は聞いているので間違いない」ということであった。

 しかし,この中田 考の指摘は,その後の「いまの時点」になったころだと,小池百合子に甘い指摘になっていたというほかない。

 ここまで記述を進めてきて併せて判ったのは,小池百合子がカイロ・アメリカ大学とカイロ大学を混同させた話題を,故意に利用(悪用)していたと疑われてもしかたなかった点である。

 すなわち,その点を小池自身がわざと曖昧化させたままに,なぜか小賢しいしぐさをみせてきた。ところが,この時期にいたって結局,真相が露呈したことになる。小池はなぜ,カイロ・アメリカ大学の学歴について “口をつぐんでいる” のか不可解であった。

 冒頭の段落においては,小池百合子がカイロ大学を卒業したという時期に対して疑問が提示されていた。もしかすると,小池がカイロ・アメリカ大学に在学していた「1年の介在」が影響したために,なぜ「カイロ大学の卒業が1976年ではなく1977年であった」のかといったふうな,疑問も投じられたのではないか。

 自分の経歴・学歴を “より美しくみせたい女心” が,そこに作用でもしていたのか? もっともこの指摘は男心にも共通するものゆえ,女だけに特有のものだと断定できない。最近は男も化粧に相当する毛繕いを入念にする者も珍しくなく,大勢いる。

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