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「プーチンのロシア」によるウクライナ侵攻は民間人を虐殺する戦争犯罪などを平然と犯しつづける

 ※-1 前 言

 「プーチンのロシア」が2022年2月24日,開始したウクライナ侵攻(侵略戦争)は,その戦争過程で民間人を平然と虐殺してきた。

 そのなかで,両国間のサイバー情報戦にかかわる話題ともなるが,ロシアは「盗人(強盗・殺人)にも三分の理」のヘリクツを駆使してきた事実をめぐり,本日の記述がなされる。
 付記)冒頭の画像は新潮社,2023年2月発行の表紙カバーから借りた。

 ウクライナに侵攻した「プーチンのロシア」軍は,民間人を平気で虐殺しつづけている。一般住宅にまで戦車砲やミサイル攻撃の標的にし,占領した地域において殺人・強姦・略奪・破壊の行為を当然のごとく重ねてきた。

 「ロシアのプーチン」はウクライナは歴史的,民族的に同族だと口では定義していながら,実際における隣国への侵略戦争は従順ではない隣国を抹殺する意思を隠さない。

 ロシア国内に居るロシア兵の妻(女性)のなかには,ウクライナに派兵されている自分の夫に対して「あんた,ウクライナの女を▽イプしなよ!」などと平気で督励する電話が,ウクライナ側に盗聴され公開されてもいた。

 なお,この記述は最初,旧ブログの1編として公表されていたが,このたび「発掘し,再公開する」ことになった。このさい,以下に記述する主要な内容については,ユーチューブ動画サイトを利用した「画像資料」を使用していた関係で,再度,構成しなおすかたちにもなった。

 事前に断わっておくが,この記述はロシア軍側の虐殺問題をとりあげているけれども,ウクライナ側に似た行為が皆無であるとはいえない。その点は留保してもらったうえで,以下の記述を読んでほしい。
 

 ※-2「ロシアのプーチン」がウクライナに侵攻し,いままで戦闘員ではない民間人を大量に殺す(虐殺する)行為を重ねてきた,にもかかわらず,ロシアの外相たちが「それは完全に嘘(フェイク)だ」と断言するけれども「事実」である

 たとえていえば,ロシア軍の侵略を受けたウクライナ側の話となるが,一般の集合住宅のなかすべてにウクライナ兵が潜んでいるわけなどなくても,ともかくロシア軍は侵攻したウクライナ国内の地域において,戦闘地域になるとその地域のほとんどを焦土(実質,焼け野原)にしてきた。

 民間人を平然と殺しまくるロシア側の,それも当初から予定していたかのような国際法違反の「戦闘行為ではない単なる虐殺行為」は,とうてい許されない蛮行である。中世の時代における戦争に似た殺戮行為が,「ロシアのプーチン」軍によって,当然のごとくなされてきた。

 大昔,スペインが中南米で先住民族をどのように殺戮してきたか,またイギリスがアフリカ・中近東・インド・東アジアなどなにをしでかし,そして北アメリカで先住民族をどのように滅亡させようとしてきたか,などを思いだしながらとなるが,いまのロシアがウクライナ侵略戦争の進行のなかで実行している隣国破壊の行為は,自国内の少数民族の待遇いかんともからんで,21世紀的な野蛮性の発揮として批判されねばなるまい。

 ところで,本ブログ筆者は昨日(ここでの期日は2022年4月6日時点のことであったが),以下でくわしく分析していく動画ネット記事に接したさい,まさかと思い,その動画をなんども繰り返しよく観てみたが,以下(▲-1から▲-2)に指摘されるとおりの〈画面の動き〉があった。
 
 その「動き」が「偽作された可能性がある」疑いを,ひとまずは完全には捨てずに留保しておいたうえで,ともかく,後段に紹介する

 「 1) 2)3)4)の流れ」を

しかと観察(動画のほうであれば視聴)してほしい。

 ▲-1 ブーチャ:死体の手が動く(ESPRESO のニュース番組より) ,稿者 Silverfox 日時 2022 年 4 月 04 日,http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/580.html から,つぎの▲-2の動画を視聴することにする。 

 ▲-2「もう多くの方はご存じでしょうが,その部分だけを切り取った動画が多いので,元の映像をアップします」。ということで,これは,ウクライナの放送局 ESPRESO とまったく同じニュース動画なのであるが,

 実は,それらの同じ動画として以降においても公表されているものは,この記述がこれから「問題とする場面(コマ)」はすでに削除された「同じ動画」も出回ったりしてもいたなかで,

 いろいろな記事を収集し紹介するブログサイトの『阿修羅 掲示版』が現在も,その大元の動画を収録・掲載していたので,このブログじたいを約1年3ヵ月ぶりに再公表するにあたり,問題となる場面(シーン,コマ)が削除(カット)されていない当該の動画を利用して解説できることになった。

 前段の▲-1で指示したこの動画(次掲の住所)は,問題となっているシーン(その場面のコマ)が明確に確認できる。つぎの住所(『阿修羅 掲示版』からもちだしたそれ)には,させられる。

 しかし,この動画の住所( https://www.youtube.com/watch?v=Mx9JlNu_H1Y&t=30s )を紹介するために,これをクリックし,開けてみると,この『ブログの紙面』上においてどう出てきたかとみると,つぎのように制限がかけられている。

 この住所,https://www.youtube.com/watch?v=Mx9JlNu_H1Y&t=30s は,それでも今後において,もしかすると,削除される可能性がないとはいえないので,問題となっている〔▲-2から〕「14秒⇒15秒(2コマ)⇒16行」内の都合4コマを切り取り,以下に(少しあとの段になるが)並べて置いてある。

 それらのコマを切り出した画像だけでは分かりにくいが,屍体役の人物が寝転がっている状態のあいだ,どうやら “じっとしているガマン” ができなくなったらしく,腕を動かしてしまった様子が映っていた。

 当該の「元の動画」が確保できているので,このブログの紙面上ではなく,ユーチューブ動画サイトの画面のほうでクリックしてもらえば,そちらでありのまま視聴できるはずである。そちらでは,屍体自身が腕をはっきり動かす1秒未満のシーンが確認できる。

 以下に挙げる4コマの静止画は,車から撮影した動画から切りとったものである。それぞれが角度(カメラ・ビデオのアングル)をいくらか変化させている。何回観ても,この屍体の腕(右腕か?)が動かされている様子は,はっきり映っていることに変わりない。

 1) ブーチャ:死体の手が動く(ESPRESO のニュース番組より)14秒〔←である時刻の刻みはこの画像の左下に記録あり〕。ここでは黄色の丸のなかでは,屍体の「頭-胸部(両腕)」あたりでこの「稜線」に相当する「上の線」は,ほぼ平らである。

ブーチャ:死体の手が動く,1

2) ブーチャ:死体の手が動く(ESPRESO のニュース番組より)15秒の1。屍体の腕をこの屍体自身が動かしていて(腕を回すようにしての動作),その分,「頭-胸部(両腕)」あたりでこの「稜線」と指示した部分が,盛り上がって映っている。この点は動画のほうでは,生きている人間が自分の腕が動かしている「映像」そのものである。

ブーチャ:死体の手が動く,2

3) ブーチャ:死体の手が動く(ESPRESO のニュース番組より)15秒の2。こちらは 2) から続くシーン:コマであるが,コンマ以下の秒数内の経過を反映させた分だけ,その「稜線」にいくらかの変化がさらに生じたかたちで映っている。

ブーチャ:死体の手が動く,3

 4) ブーチャ:死体の手が動く(ESPRESO のニュース番組より)16秒。この最後の映像は,多分,映っている腕の地面に対する角度が,3) とはいくらか異なり,その傾斜度がごくわずかだが緩くなっている。つまり,コンマ以下の秒数内での動き⇒変化が記録されている。

ブーチャ:死体の手が動く,4

 以上の切り取り画像だけでは判りにくいところが残るはずだから,前掲の動画を何度か目をこらしてみれば,「死んで横たわっているはずの屍体の腕(右腕か?)が,なぜかいきなり動く〈コマ〉」が,15秒から16秒にかけて間違いなく観える。

 つぎの上掲と同じ「白黒の警告画面」は,⇒  https://youtu.be/Mx9JlNu_H1Y?t=17 を,動画として視聴するためにクリックしたところで,出てきた画面である。前述のものと同じに出てきている。ともかう,このブログ上ではこのように忌避されるので,読者の立場からとしては,当該の住所をコピペする要領でネットで検索すれば,元の動画は視聴できるはずである。


【2022年4月17日追記:1】
 その後,『朝日新聞』のスクラップを整理していたところ,2022年4月9日朝刊の「天声人語」がこう書いていたのに気づいた。これをさきに,そのまま紹介しておく。  

『朝日新聞』2022年4月9日「天声人語」
-突然,手を動かした-

【2022年4月17日追記:2】 同じ日付で,上の「追記:1」を補足したおりにあらためて,前掲に「ウクライナの放送局 ESPRESO のニュース」として紹介してあった「つぎのアドレス(住所 ↓ )」の『ユーチューブ動画の内容』を視聴してみたところ,その構成に変更がくわえられていた点に気づいた。この指摘は前段までの記述の反復なので,不審に思わず,ただ読み流してほしい。   

 ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=Mx9JlNu_H1Y&t=30s 

 以前の2022年4月9日に,以上のように書いみたところが,本日(2023年7月13日)になってから再度,「このユーチューブ動画の住所」を,このブログ紙面から検索するのではなくて,別途ブラウザに移ってからそこで検索し,視聴してみたところ,「その屍体の右腕らしいほうがきちんと(?)動く」場面が,あらためて視聴できた。

 以上のように説明してみた中身は,実はすでに,つぎのように「当時の時点=2022年4月9日で記述してあった」ものである。  

 以上に紹介してみた動画から切り出し,画像にして紹介した4コマに関しては,その後における変化を確認するために,その動画が短縮されていた「編」も視聴していた。

 ところが,その動画はいまどこにあるか不詳になっていたので,当時(1年以上前に)書いていた,その付近の事情に関した説明を,以下に再記しておきたい。

 前段に説明した動画部分のなかでは,その間,このブログの記述で「問題にしていた」その部分は削除されていたらしい(つまり「隠された」ということ)。だいぶ時間が経ってから推理なので,そのように不確かないい方で勘弁してもらうほかない。

 いずれにせよ,今日の記述で新しく用意した前段の4コマ,「14秒⇒15秒2点⇒16秒」といった「動画のその部分」は,いまでは視聴することができない(ところが,前段で触れたように再度視聴はできるようになっているのだが)。

  本ブログ筆者は,「当初のその動画」を繰り返して30回以上は視聴してから,旧ブログにおいて関連の記述をおこなったつもりである。以上の記憶(秒数そのものの長さの厳密性はさておき,内容の変化について)に関した説明は,あくまで「当初に視聴できていたその動画」から切り出した『現物』をめぐるものであった。

 補注)本日〔すなわち,2023年7月12日時点〕でもすでに10回以上,当該のユーチューブ動画を観ているが,屍体の腕が動くコマじたいは,画像がぼやけてはいるものの,その動きの輪郭は明確にそのまま視聴でき,確認した。

 前段,▲-1以下に紹介してきたその動画は,問題のシーン(該当の箇所のコマ),つまり,その「屍体の腕が動く」場面をきちんと録画していたものであった。

 くどくなるが,当該動画のその「14秒以降」については,再度つぎのように文章で説明しておくことにしたい。ここでは3段階に分けてする説明になっている。

 【その1】 右側に横たわっている死体--仰向けになっているが,生きているのか? ともかく,その--右手付近に注目。

 【その2】 右側に横たわっている死体のその右手が,道路面から起こされるようにして動き,これが左胸の上の乗せられるかたちに移った。

 ここでは,その右腕の肘(の「前後の部分」と観ておく)が,【その1】よりは盛り上がって映っており,画像としてはその部分がより高め映っている。

 しかし,その点は微細にも映っている動きであるゆえ,なんとかみてとれる程度での変化である。

 【その3】 【その2】とほぼ同じ画像であるが〔撮影する車両が若干前進したときの画像である点は,右側の電柱とこの後景との間のスキマの変化でもって確認できる〕,死体の右腕に当たる部分で「腕の地面に対する角度(左下から右上に向かう「線」のその角度)」は,【その2】よりは少しさ下がったかのように映っている。  

 もっとも,子細にわたりその識別は非常に困難に感じられるが,腕をたたむようにして胸の上に戻した一連の所作(ひとコマ,ひとコマのそれぞれの動きの進展におけるそれ)は,動画そのものを繰り返し観てもらえれば,だんだんとこなれて理解できていくはずである。

 撮影者が乗っている車両は前進しながら,この屍体の様子を撮影しているわけだが,もしかしたら,この死体は左側,つまり車両から観て前方に向かい回転するかのように「自分の体」じたいも,ある程度,ついでに動かしていたのかもしれない。

 以上,あくまで推理的にも判断をはさんで出してみた〈所見〉であるが,そのように観察してみた。

【2022年4月22日の追記:3】 以上に疑問を指摘し,その材料を具体的に説明したみた問題については,慶應義塾大学名誉教授の堀 茂樹が出演している「つぎのユーチューブ動画」(#)が存在した。

 しかし,当時,このユーチューブ動画サイト(#)の住所(アドレス)を記録していなかったため,残念ながらこれ以上には紹介できない。

 ただ,続く記述としては,こう書いてあった。⇒「とくにブチャ(前段では「ブーチャ」)の虐殺という出来事(事件)に関して掘は,18分44秒から言及している」と。この点は「一定の疑い」に関した指摘であった,とだけ付記しておく。
 

 ※-3「ロシア軍による虐殺は重大な犯罪だが,これが戦争なのだ・・・ああ,それなのに,『だから戦争をしてはいけない』って声よりも『だから軍備増強』『だから核共有』なんて声の方が大きいんだから情けない話だ!!」

 この題名の文章を書いていたのは『くろねこの短語』2022年4月6日http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/ の記述であった。つぎのように語っていた。その意見は,ここまで記述してきた問題の核心にかかわる批評を披露していた。

 --ロシア軍によるウクライナ市民への暴行・略奪・強姦・拷問・殺戮は,ジェノサイド(大量虐殺)といっても過言ではないほど悲惨な状況にあるようだ。ロシアは「フェイクだ」っていってるけど,いまや混乱する戦場でさえ,世界中の監視の眼が光っているから,そうはいかない。

 「遺体と思われる人物の手が動いていた」なんてことをロシア側がいってるけど,もし本当に虐殺がフェイクなら,逆にそんなポンコツなミスを犯したりはしません。こういう無理筋の反論聞いてると,プーチンの独裁が続くあまり,ロシアって時代に取り残されてるんじゃないかとさえ思えてくる。そういうところは,カリアゲ君の北朝鮮と似てますね。

 プーチンを戦争犯罪人として裁くべきだなんて声もあるけど,戦争っていつの時代も前線ではこうだったんじゃないのか。日本軍による南京虐殺もそうだし,ベトナムにおける米軍のソンミ村虐殺もそうだし,もちろんイラク,イランにおける暴挙もそうだ。つまり,これが戦争なんだね。

 ああ,それなのに,「だから戦争をしてはいけない」って声よりも「だから軍備増強」「だから核共有」なんて声の方が大きいんだから,この国はどうなってんだろうね。平熱パニック野郎・橋 ↓ 君みたいなシロートに,ああでもこうでもないといわせこそすれ,「戦争反対」の論陣を張るメディアがひ〔と〕つもないってのは情けない話だ。

 ペテン師・シンゾーが「核共有」や「中枢攻撃」を喚いたりするのも,そうした空気を感じとっているからに違いない。そんないまだからこそ,伊丹万作の「騙される罪」に改めて思いを馳せる今日この頃なのであった。(引用終わり)

 付記)〔 〕内補足は引用者。

 補注)橋下 徹は,国際政治学の理解がド素人の立場からであっても, “ウクライナはロシアに降伏したほうがいい” といった。だが,これほどまで,無知蒙昧ぶりをみずから暴露する元弁護士・前政治家はしらない。

 いま,ウクライナがロシアに降参などしたら,たとえば後段で紹介する『読売新聞』の記事を参照して理解しようとすれば,容易にできるはずの “ウクライナ国民の悲劇” ,つまり,その国と民の絶滅かあるいは奴隷化を,無責任に是認するほかない発想になる。

 もういい加減に口にチャックしたらよいのが,なにごとに対してであっても,奇妙にも自信をもってなのだが,徹底して生半可に放言しがちなその御仁であった。

 旧大日本帝国も,いまの「プーチンのロシア」とまったく同じように戦争の行為:悪業のかぎりを犯していた。さきにも触れたように,昔のスペインも,昔からいまのイギリスも,現在のアメリカ帝国も,ロシアのことを批難などできないくらい,その方面では非常に立派な負の実績があった。

 ところで,この『くろねこの短語』の書き手が,問題の動画を視聴したら,以上の内容をいくらかでも変更せざるをえないと思うが,どうか?

 ただし,その動画じたい(全部)がフェイクで創られたものだと疑いをかけたら,議論はキリがなくなるので,この点は触れないでおく。ついでに挙げると,ウクライナ大統領ゼレンスキーが国民たちに話しかける動画で,偽物が出回っていた。もちろん,ウクライナ関係者以外の誰かが制作していたと思われる。
 

 ※-4 戦争が起きると必らず発生する虐殺行為

 さきに,関連する記事を紹介しておく。ここでは『読売新聞』から3つの記事などを提示してみたい。いずれも有料記事ではないので全文が読める。

 ところで,「河野太郎氏,ロシア大使館の投稿に『恥を知れ』とツイート…『フェイクニュースに注意喚起した』」『読売新聞』2022/03/02 18:52, https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220302-OYT1T50209/ というニュースもあったが,あくまで河野太郎の個人的な意見の披瀝であった。

 自民党の河野太郎広報本部長は自らのツイッターで,ロシアのウクライナ侵攻に関する「駐日ロシア大使館」の投稿に対し,「Shame on you.(恥を知れ)」と書きこみ,強く非難した。

河野太郎の意見

 ここで,いまから1世紀半もの昔話,それも日本の場合に関連した話題に触れておく。「プーチンのロシア」軍もこれに似た行為をおこなっており,それは自軍の死亡した兵士を焼却処分にしたあげく,遺族にはその事実を教えないといった野蛮きわまりない悪業であり,占領しているウクライナ国内で秘密裏におこなっている。

      ★「会津戦争」死者埋葬の真実マトメ ★

 会津戦争の死者埋葬について,あらためてマトメておきましょう。   
  ・完全に埋葬禁止だったわけではない。
  ・戦争終結直後から民政局の指示,有志により実施されていた。     ・しかし,埋葬しきれない,簡易埋葬されただけの死骸が多数あった。
  ・半年後の改葬のさい,軍務局が悪意ある対応を取り,会津藩士の遺恨が発生している。
  ・この改葬にまつわるトラブルが「半年後まで埋葬されていない」という話として後世に伝わった。

 注記)「会津戦争の『遺体埋葬論争』に終止符を~亡骸埋葬は本当に禁じられた?」『BUSHOO! JAPAN(武将ジャパン)』2021/11/05,https://bushoojapan.com/jphistory/baku/2021/11/05/114242/2   

会津戦争の『遺体埋葬論争』

 いまだに「ロシアのプーチン」の侵攻を受けて戦っているウクライナは,今後においていつか戦乱が収まる時期が来ても,5年,10年単位の期間を費やして,国家体制そのものを復旧させていく困難な課題に立ち向かわねばならなくなる。

 ウクライナの〈戦後〉としては,日本の幕末において会津若松藩が体験させられた惨苦よりも,さらにつらい場面が待ちかまえている。そしてまた,「プーチンのロシア」はただに,ウクライナ側から発する「怨み」を,これから長期間にわたり,忘れずに投じられるべき人物になった。

 「ロシアのプーチン」はとりわけ「人と殺し,モノを壊す」ことをなんとも思わない人間である。ともかく,鬼畜同然の人非人である。国際政治の舞台における利害の駆け引きや冷酷さにどっぷり漬かったロシアの立場やプーチン自身の世界観は,具体的にみれば,そのような顛末を招来させる「戦争の手法」にはっきりと表現されていた。

 アドルフ・ヒトラーに向かって放たれる批難と同じ口調が,プーチンにも適用されて当然である。

 スターリンを先輩にもつ「プーチンのロシア」が,現在まさにウクライナでやっている侵略行為をめぐり橋下 徹が愚かにも口にしたように,ロシアの侵略を受けているウクライナ側は「降服したらいい」などいった,それこそ「戯れ言にもなりえない」,いうなれば「妄言でもない,無知な発言」に対しては,「トオル,オマエは人間止めたらどうか」といっておくのが最適な忠告になる。

 前段に紹介した河野太郎の発言を借りていえば,「Shame on you(恥を知れ)」であった。「気違いに刃物」という文句があるが,もとはといえば,けっして「気違いではない人間」が「狂気に駆られたあげく」気違いそのものになることは,しばしば起こりうる実例であった。

 2022年2月24日に「プーチンのロシア」が始めたウクライナ侵攻「事件」は,当初の目論見どおりにはいかなった。それゆえ彼は現在,ロシア軍を再編成して「今後の再攻勢」を準備中である。つまり「ロシアのプーチン」自身は,ウクライナの人びとに対する不幸の輪を,さらにこれから拡大させるための作戦を練りなおしている。

 旧東ドイツ出身のドイツ前首相メルケルは,ロシア語が使える才もあり,プーチンに対しては話しがよく通じる首脳同士であった。プーチンも東ドイツにながく駐在したことがありドイツ語ができた。だが,彼女はすでに現職ではなく,今回の戦乱に対して仲介に入れる立場にない。。

 日本の安倍晋三元首相(この記述を最初に書いていたころはまだ顕在であった)は,プーチンにさんざん子どもあつかいされただけで,全然使い物にならなかった。安倍は首相の座に就いていたあいだ,国益に反する「対・ロシア外交」を,いたずらに重ねたあげく,日ソ関係を座礁に乗り上げさせた。

 もっともここで,河野太郎のように「ロシアのプーチン」に向かって「Shame on you.(恥を知れ)」と吐き捨てるように断言してしまったら,話し合いなどいっさい・がっさい不可能になる。

 「国際政治⇔外交」の舞台が要求する政治家の資質・実力は,「裸の子どもの王様」であった安倍晋三のごとき「世襲3代目の政治屋」には,とてもではないが,あまりに荷が重すぎた。
 

 ※-5「プーチン大統領『5・9勝利宣言』めがけ大暴走 傭兵と地雷で “最終残虐攻撃” の恐れ」『日刊ゲンダイ』2022/04/04 13:50,更新 2022/04/04 16:47,https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/303425

 プーチン大統領の暴走が止まらない。米CNNテレビは〔2022年4月〕2日,米政府当局者の話として,ロシアが5月上旬までにウクライナの東部ドンバス地方などを制圧し「勝利宣言」をめざしていると報じた。「宣言」までに戦果を上げたいロシア軍がなりふりかまわず,攻勢を強める恐れがある。

 ロシア軍は首都キーウなど北部主要都市の制圧に失敗。なんらかの「勝利」を印象付けたいプーチン大統領が,制圧の可能性がある東部に重点を移し,目標を設定したとみられている。米当局が傍受でえた情報によると,期限は対独戦勝記念日の5月9日に定められたという。

 東部を早期に制圧したいロシアだが,自国軍の犠牲者はできるだけ抑えたい。NATO軍の高官によると,侵攻後1カ月でロシア兵の死者は最大1万5000人。10年間で1万4000人以上の旧ソ連兵が亡くなったアフガニスタン侵攻に匹敵する。そこで,使い捨て要員として傭兵を増やしている。

 派遣しているのはロシアの民間軍事会社「ワグネル」だ。プーチン大統領の料理人と呼ばれるプリゴジン氏が資金提供している。ロシア西部に訓練場があり,これまでにシリアやリビアなど28カ国で活動している。民間人殺害や拷問などの疑惑がもたれ,EUは昨〔2021〕年末,拷問や処刑に関与したとして,ワグネルと創始者のウトキン氏に制裁を科している。

  ◆ シリア人傭兵は「月給13万円,死亡保障200万円」◆

 英BBC放送によると,ワグネルは侵攻後「サーロ(ウクライナの豚料理)を食べたい人は連絡下さい」と傭兵を募集しているという。12年目の内戦下のシリアからの応募が中心だ。

 英国のシリア人権監視団によると,シリアの傭兵の月給は約1000ユーロ(約13万円)。他に重傷者に7000ユーロ(約90万円),死亡者に1万5000ユーロ(約200万円)の補償があるとされる。ワグネルの傭兵はシリアやアフリカなどからウクライナ東部へ転戦し,当初の3倍の1000人以上が投入される見通しだ。

 補注)いまや円安の日本国内に住む人間でも,このロシアが雇う傭兵の低賃金水準はいささか驚かざるをえない。ただし,この程度の賃金でも,命の危険性がある傭兵業にまだ経済的に魅力を感じる人びとがいる事実は,しっておく価値があるかもしれない。

 軍事ジャーナリストの世良光弘氏がいう。

 ロシア兵には,兄弟国のウクライナへの攻撃には抵抗があるものですが,傭兵にはそのような感情はありません。また,正規軍の兵士ではないため,傭兵の行為についてロシア軍は責任を負わない立場を取るでしょう。どうしても傭兵は過激な戦闘行為に走ってしまう。実際,ワグネルの傭兵はこれまでも残虐な攻撃を繰り返してきました。今回もその可能性が高い。

傭兵の特質

 さらに,深刻なのが地雷だ。ウクライナ国防省の高官は〔4月〕2日,キーウ州について「全域が解放された」と宣言したが,ゼレンスキー大統領は,2日のビデオ演説で「撤収するロシア軍が民家や残された遺体に地雷を仕かけている」と主張。米メディアによると,実際に撤退後のエリアで地雷がみつかったという。転んでもタダでは起きないとはこのことだ。

 「地雷によりウクライナ軍や人びとは動きを封じられ,撤去には莫大な時間とコストがかかる。また,ウクライナ国民を不安に追いやり,厭戦気分を高めたい狙いもあると思われます。勝利宣言をめざし,ロシア軍が攻勢にかけている表われだといえます」(世良光弘氏)。

 これ以上の暴挙は許されない。(引用終わり)

 ところで,橋下 徹君,「キミ」はロシアのプーチンのために「パシリ」の役目を果たしている,という自覚がなかったのか?

 現役の政治家である鈴木宗男が,ロシアのその最高指導者のことを「プーチンさん」と呼ぶと同時に,ウクライナ大統領のことは「ゼレンスキー」と呼ぶので,この点が興味ある〈違い〉だとして指摘されてもいた。

 安倍晋三はかつて,日露会談を27回も重ねていく実績を踏まえてなのか,一方的に「プーチンのことをウラジーミル!」と,ファーストネームで愛称的に呼びかけていた。

 要は「▲カまる出し」の基本姿勢でもって,それもまったく「外交の体(基本作法)」をなさなかった,いいかえれば「まねごとでしかなかった対ロ交渉」を,安倍晋三はなんども懲りずに,それも無駄・無為に重ねてきた。

 その結果,いったいどのくらい,われわれの収めた血税をプーチンに吸いとられてきたか? 安倍晋三という「世襲3代目の政治屋」の外交のみならず,内政もそれはひどい顛末しかもたらさなかった。プーチンとアベのやりとりは「だるまさんが転んだ」程度の遊戯に等しかった。前者が後者をもてあそんだ。国益の観点から評価したら,アベはまさに国賊・国恥であった

 その「プーチンのロシア」がこんどは,ウクライナ侵攻をおこなっている。この男なりに,国際政治のなかで溜まりに溜まった不満・不信を爆発させたつもりかもしれない。だが,やたらめったらに殺されたり・強姦されたり,ところかまわず家を燃やされたり・街を破壊されたりしている「ウクライナ国民」は,もうたまらない。

 橋下 徹君よ,だからウクライナ国民は「ロシアのプーチン」に,ただちに降服すればいいというのか? 君は間違いなく,「まともな政治」とか「実際に起こる戦争」というものの「本質に関した理解」が,もともと不勉強でよく分かっていなかった。

 ところで,クラウゼヴィッツ(Carl V. Clausewitz)は「戦争とは,政治目的を達成するための手段である」と論じた。

 すなわち,戦争は他の手段をもっておこなう政策の一部である。つまり,戦争行為は政治目的を達成するための手段である。いいかえれば,戦争というものは,他の手段=暴力を用いて,自分の意思を相手に強制するための手段だと説明した。

 もっとも,その勝敗は偶然に左右される要因を含みもっている。今回におけるウクライナ侵攻作戦で「プーチンのロシア」は,最短で2日,最長でも2週間でその侵攻は所期の目的が達成できると踏んでいた。ところが,その戦争の目的を実現させるための戦略や戦術が甘く,ウクライナ軍側の反撃に苦しめられてきた。

 それだからか,プーチンはウクライナ侵略戦争のことを,いまだに「特別軍事作戦」だといいはっている。戦争に特別も一般もあるものか! 戦争というものは総じて,一般にかつそれぞれに特別な大騒動・大事件である。

 つまり,プーチンは自分の「政治目的を達成するための手段」を,用意万端「整える」点に抜かりがあった。とくに,ウクライナ側の抗戦力をみくびっていた。その結果,ウクライナ側との戦いが長期化するほかなくなった。

 「ロシアのプーチン」は,ウクライナの人びとに与えてきている不幸・悲惨についてとなれば,より重大な責任を負っている。21世紀の歴史に残る戦争を惹きおこしたのである。

 それにしても,岸田文雄は日本の首相としての存在感がない。この首相はコロナ渦や経済対策にしてもしかりであるが,なにも積極的にはやらない総理大臣であった。この程度に凡々な人物の政権を支持できる人たちの気がしれない。

 先日,外務大臣が政府専用機に乗ってポーランドにまで出張ったさい,ウクライナ避難民を20名連れて帰ってきた。この専用機は150名搭乗できるそうだが,まさか空気を運びにわざわざ現地まで出向いたわけではあるまい。

 プーチンみたいな大統領は最悪であるが,岸田文雄みたいな首相は最低である。どっちもどっちだが,それぞれに悪や邪や駄という点では,同じく程度においては度外れに悪すぎた国家指導者である。

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