母のセブンブリッジの教え
幼少期、戦後の厳しい生活の中、 自分の両親とは、今の若い家庭の様に、一緒に遊んだりした覚えはあまり無い。
いつも遊び相手は兄弟だった。
野山を駆け巡った。
怪我を伴う激しい遊びが多かった。
例えば、石投げ合戦。
当たると本当に痛かった。
痛みを知ったから、後になり、人に少しは優しくなれたのだと思う。
母との思い出は、年に数回、トランプを持ち出し、セブンブリッジ大会を開催した。
やり方が正しいのかどうかは定かでないが、楽しかったのは事実だ。
始まれば、子供だろうが、眠いと言ってもその希望は取り入れられなかった。
新聞広告の裏に書かれた得点表は、次々に増設された。
唯一終りを提言出来るチャンスは、母が勝った時であった。
とても良い母だったが、好きが高じて、終りのタイミングをいつも失っていた。
子供が諦めるしかなかった。
そして終わると、いつも一言、我々に語った。
相手に勝つには、辛坊強く粘らねばならないのだよ。
相手が諦めた時が勝つチャンスだね。
その教えは遊びに添えられたものだが、私の心には深く、生き方の手引として残っている。
何事も、始めたら、変更しない頑固さが母の教えで根付いた。
私の仕事は定年が無く、一つのことを一生涯続けられる。
最高の道を母が教えてくれた。
深く感謝している。
今、79歳。遅すぎますかね?
やっと私の意図が聴衆に届く様になって来た。
私の音楽が花開いて来たのだ。
聴衆の心に何か伝わるのが嬉しい。
拙い文ですが、溢れ出る思いを、人に伝えたいと願っています。日常にある小さな出来事ばかりですが、その視点により皆が幸せになれると嬉しいです。何より読んで欲しいと切望しています。宜しくお願いしますね!