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学生の内に起業を経験する意義~『慶応大生が学んでいるスタートアップの講義』~


印象に残った言葉たち

スタートアップにおける「出口戦略」とは、いかに高く企業本体を売りに出すかということにほかなりません。最初から売却するということを前提に企業を立ち上げるという発想は、伝統的な日本企業の価値観からは出てこないかもしれません。

p.4

例えば、アメリカには日本の「終身雇用」のような雇用形態はなく、「ジョブ型雇用」が一般的で、その報酬体系は成果主義となっています。労働者もキャリアアップのために転職するのが一般的であり、雇用の流動性が非常に高くなっています。そのため起業で失敗しても、起業した経験がキャリアのひとつとして認められるものとなっています。このような文化が、多くの大学発スタートアップの設立につながり、ひいては不確実性の高いハイリスクな事業へのチャレンジにつながっているのです。

p.47、48

曽根さんは、「たった一度の人生、思い切り生きてほしい」と言います。「起業に最も必要なのは若さとパッション。定年退職した私にできたのだから、君たちもやろうと思えば行動できる」
結局はそのやる気を実行に移せるかということなのです。

p.80

若者へのアドバイス

K:起業にあたり、「人を見分ける力」など、身に付けておくべきこととして、若者へアドバイスをお願いします。
Y:直感を磨くことが大事だと思っています。若いうちにたくさんの人と接して、イヤな経験も積んでおくことが大切です。この人とは相性が合わないなというようなことを感じられる直感を身に付けておくと、社会人になってトラブルを防ぐことができます。また、時々イヤなことを言ってくる人がいますが、実は自分の事業のことを理解してくれると親身になって考えてくれたりします。ガマンしてやりとりしていると少しずつ距離が縮まり、最終的には味方についてくれるようなこともあります。

p.149

また、子供のころに興味があった事柄や、自分は何に対して夢中になれるのかを探しておくこともおすすめです。いかに自分のストーリーを語れるか、そこに事業への思いをのせられるか、共感してくれる人を見つけることができるかがポイントです。

p.150

直感を信じろ!エゴや余計な感情をとっぱらって、その相手がよいと感じたら進め!と言いたいです。また、やりきる覚悟も大事です。余計なことは考えず、行動に制限をかけないということです。

p.153、154

つまりは「この先の未来がどうありたいかを妄想すること」が重要と言えます。ただし、妄想するだけで終わらせては意味がありません。アイディア発案後にそれをどのように事業化していくか、という観点でよく言われることなのですが、「できるか」「勝てるか」「儲かるか」を三位一体で考え抜いて事業モデルを構築していくことがカギとなります。

p.195

①ミッション:なぜ新たに事業を起こすのか、企業活動を通じて果たすべき使命は何か
②ビジョン:どんな未来を実現したいのか
③バリュー:ビジョンの実現に向けて自分たちは具体的にどのような価値観を持って行動していくのか

p.278

最後に、今すぐ起業しなくても、ビジネスモデルを考える練習として活用することをおすすめします。興味のある企業(起業する時は自社の想定競合など)をリーンキャンパスで分析し、誰かと意見交換してみてください。多様な視点での気付きが得られます。

p.284


感想

始めて知ったのですが、東京大学の基金は149億円なのに対して、ハーバード大学の基金は45,023億円らしいです(p.43図参照)。

理由は、海外の大学では寄付金を前提にした収入があるらしいです!

寄付金の出所はというと、その大学を卒業した人が大学に恩返しをするように、お金を出しているそうです。

起業について興味があったのですが、計画を良く練る必要があるっぽいです!

少し、起業についての理解が深まったのでもっと本を読んで考えを纏めて、勉強していきたいです!!!



参考文献

慶応大生が学んでいるスタートアップの講義
KPMGコンサルティング ビジネスイノベーションユニット
日本経済新聞出版
2023年6月21日 1版1刷
定価 1,800円


#起業 #大学生 #ベンチャー企業  

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