見出し画像

【映画】現代社会の闇を映し出した映画ー『キング・オブ・コメディ』(1983年公開)ー

簡単なあらすじ

コメディアンに憧れる主人公ルパート・パプキン。彼は、有名なコメディアンのジェリー・ラングフォードの熱狂的なファンである。面識のないジェリーに一方的に友情を持ち、幻想のジェリーと会話するようになります。

ある日、ネタを吹き込んだテープを彼の会社に持ち込みます。もちろん、ジェリーは、パプキンのことを知らないので追い返します。どうしても、ネタを聞いてもらいたいと思ったパプキンは、ジェリーを誘拐して、、、という物語です。


現代社会で起こった事件

1980年に起こったジョン・レノン殺害事件、2019年7月に起こった京都アニメーション放火殺人事件が挙げられる。

2つの事件に共通することは、”熱狂的なファン”が引き起こした出来事であることだ。

犯人の言い分は、あまりにも勝手すぎる。
偉大な人達が奪われてしまった。


感想

有名税というもので、表に出る機会が多くなるほど自分の生活に悪影響を与えていくのはかなり怖いと思いました。

ロバート・デ・ニーロの演技はやはりうますぎる。見ていて痛い箇所、狂気が目立つ箇所などとても引き込まれました。

ネタを録音している時の母親とのやりとは笑えました。あと、テープでぐるぐる巻きにしすぎだろと思いました。

他の皆さんの感想であった、「母親が声の出演しかなく、姿が映っていない」というところから、「もしかしたら、母親の存在すらパプキンの幻想だったのでは?」という疑念が私の心に生まれ、ゾッとしています。

ラストシーンは、見る人によって捉え方が変わると思いますが、私は主人公の幻想だと捉えています。あんなに上手く事が運ぶはずはないだろうからです。

「君らは僕がイカれてると思うだろう。だが、ドン底で終わるより一夜の王になりたい」という言葉が印象に残っています。しかし、だからと言ってやってはいいいことと、やってはいけないことの区別をつけて生きていきたいと思いました。


映画情報

キング・オブ・コメディ
U-NEXTで視聴
ロバート・デ・ニーロ主演
マーティン・スコセッシ監督作品
1983年公開
109分


#映画感想文
#映画
#ロバート・デ・ニーロ
#マーティン・スコセッシ

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?