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クリスマス前

11月も後半に入った。
街がイルミネーションに彩られ、ツリーがそびえ立ち、寒いはずの街が暖かい色彩を纏う。子どもたちも独立し、夫と二人きりの生活なのだが、どうしてだろう、室内の飾り付けをしたいという気持ちが膨れ上がった。
屋根裏部屋に何年ぶりかに上がり、普段使わないものの集まりの中に、目的のものを見つけ出した。子どもたちが小さい頃に飾っていた大きなツリーは触らず、小さなツリーやリース、雪だるまのお人形がくるくると踊るオルゴールなど懐かしい品々を取り出した。
そうして、普段は和物が飾られている下駄箱の上を空っぽにし、クリスマスのものを並べ立てた。

クリスマスのものを並べたてた

飾ったことで満足しきれず、子どもたちに写真を送っていいね!と言ってもらった。
あとは、クリスマスイブの夜、ワインに合いそうなおかずを作ろうと思う。夫と2人乾杯するのも悪くない。
自己満足じゃんとディスっていた割には、テンションが上がっている私。面倒くさがりなので、普段丁寧な暮らしとは程遠く、手間のかからない合理的な方法を選びがちだ。
しかし、今回少しだけ気づいた。季節に合わせた暮らし方も、案外悪いものではなさそうだ。



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