夫婦はライバル!?【家庭内役割③】


【結婚生活19年】※2023現在。
・夫ー42歳 会社員
・妻ー41歳 会社員
・子ー♂高校生2人

さて、私が
どんな理由があろうと、
普段から私に非があろうと…
私には理解不能で、旦那に失望する
出来事とは…

私にとっては育児放棄案件である。

夫婦の役割とは何だろうか…
母しかできない事、父しかできない事。
色々あるにしても、
子の親である事に違いはない。
夫婦で協力しないと家族にはならないだろ。
唯一他人の2人が、補いっこしなければ、
幸せは築けないであろうに…

子供達が小学3.4年生の頃、
私は常勤に加えて半年間、夜アルバイトをしていた。ピッキングの仕事で携帯は見れない。
なぜアルバイトかは
ただシンプルに金欠を防ぐため。
半年後に家族ぐるみでハワイに行く為の
プラスの資金作り。
旦那は副業禁止のため
私が出稼ぎをしたのである。
この選択も、旦那を甘やかすきっかけなんだろう。
しかし、どちらかが補わなければ
何かをプラスに出来ないなら
仕方ない。
彼といて私は強く逞しくなる。ならざる得ない。
決して男に貢いだりした事はないし、
尽くした事もない。

旦那が遅くても21:00には帰宅するはずが、
帰宅せず。仕事ならば仕方ないかと思っていた。子供達にも、もうすぐパパが帰ってくるからね。と言い寝室に行かせた。
私も出勤時間になり
旦那に
『仕事に行きます。あとは宜しくお願いします。』
とLINEを入れ仕事場に到着。
到着と同時に、旦那から
『了解』の返信あり。

嫁の勘ってのはなぜ当たるのか…

私って…もしかして何か特殊な能力でも
あるの?
って勘違いするくらい時々自分が怖くなる。

その時は珍しくトイレ休憩の際に
ロッカーに携帯を確認しに行った。
家電から着信があった。
折り返ししても電話には出ない。
ついでに旦那にも電話するが…出ない。
嫌な予感がする…。

どうやら…
帰宅するはずのパパは帰宅せず、
奴は飲みに行っていたようである。
自分が遅くなる事すら子供に知らせず、
子供達の安否を確認することすら怠った
のである。
どうかしてやがるぜ。

なんとも、まー
我が旦那ながら、本当に情け無い。
しかもコレで2回目。

一気に不安になり、仕事どころではない。

私は仕事を切り上げ、いつもより早く帰宅する。AM1時。まだ旦那は帰宅していない。

子供達はリビングで寝ていた。
おそらく喧嘩をしたのであろう。
オモチャがあちこちに投げ捨ててあるように見えた。
それ以外は目立ったことはなく、
とりあえず子供の姿を見て安堵したのを覚えている。
子供達を部屋に連れて行き、しばらく
一緒に布団にいた。
ごめんね。と涙が出た。

AM2時。玄関を開けようとする音がした。
私が仕事から帰ってくる前に
帰ってきた事にして、
事なきを得る魂胆だろう。

随分と鬼嫁を舐めてくれるな…。

私は家の灯りは消し、鍵を全て施錠し、
家には入れるつもりはなし。
彼名義の家だろうが関係ない。
怒りはMAX。

しかしこの時間に怒鳴り散らすなど、
ご近所迷惑になるので、ブチ切れる事はしなかった。私の声では通報されてしまうかもしれない。本当にムカつきすぎて
今でも鮮明に覚えている。

必死に色々なドアを確認する旦那。
どうにか家に入ろうとする旦那。
なんとも不審者にしか見えない。
まさに滑稽だ。

真っ暗な部屋の中から旦那に電話をする。
旦那は寝ていて出れなかった。
とでも言い訳するつもりなのか、
電話に出ようとはしない。

おい。見えてるぞ。
しっかりと見てるんだぞ。
と言ってやりたかった。
しかし彼は出ないのである。

彼は怒られることが大の苦手だ。
親にも怒られた記憶はあまりないらしい。
部活でも唯一怒られない2.3人に入っていたらしい。
大事に大事に育てられ、肯定感に溢れて
生きていた。自分の考えをいつも認めてもらっていたらしい。
彼は自分が大好きだ。
ナルシストではないが、
自分が凄い。と思っている。
どうぞ。ご自由に。です。

いい子なんだろう。
親が怒る必要がなかったのだろう。
実際、優しい事は優しい。
怒鳴り散らす事はない。

口が達者で、頭がいい。
営業成績も立派だ。
しかし仕事で怒られる事もあるらしく
どうしても納得がいかないようで、
激しくお怒りだった事があったな。

彼の最大の敵は、この鬼嫁であろう。
彼はいつも立派ないい訳を並べ、理論的に語る。自分の過ちには理由があり、
だから理解できるよね?
的にいつもいつも演説してくる。
この鬼嫁は理屈が苦手である。
なんなら嫌いだ。

すみませんが…あなたの言い訳…
心底不愉快なんだが。と思ってる。

一言。
ごめん。
となぜ言わないのか…なぜ言えないのか…
なぜ余計な言葉を並べるのか…
余計に腹が立つ。
正論を並べていいのは正しい事をした人に限る。だろ。

彼は左脳派
私は右脳派
であろう。
明らかに物事の捉え方、考え方が
違う。だから衝突は避けられない。
私は基本的に単純である。

どんなに頭が良くても、逆に悪くても
『ごめん』と『ありがとう』
が言えない人間にはなってはいけない。
この言葉がきちんと言えたら、うまく人と付き合っていける。
これは私の父がよく言っていた事である。
その通りだと思っている。
子供達にもそう伝えている。


彼は私を論破できると思っているのか…

旦那よ…
残念ながら、嫁は頭が悪いから、
たくさんの漢字を並べたところで、
伝わらないんよ。
なんなら、
ただシンプルに…
ごめん。で十分なんよ。
簡単なんだわ。単純なんだわ。
いつ理解するんだ??
あえてややこしくしてるのは
君自身だからな。

電話に出ない旦那にしびれを切らし
リビングの電気をつける。
窓から旦那をひたすら睨む嫁。
もう…ホラーの世界よ。

きっと鳥肌が立ったであろう。
身震いしたであろう。

旦那の第一声は
『いやいや、待って。断れなかったんだよ』

だった。

バカだな。

ごめん。すまない。
ならまだ違ったかもしれない。

言葉のチョイスを間違えたな。 
謝る相手は私ではなく子供だが。
私にも今は謝罪してくれ。な気分。

私は持っていた中身たっぷりのペットボトルを渾身の力で投げつけた。
続けて、旦那の枕を思い切り投げつけた。
更には寝巻きのジャージも。

そして、無言で車の鍵を渡し、

『家には入れないから、そこで寝てください』

と。LINEをした。

渋々車に乗る姿は
スーパーダサ男だった。

翌朝、逃げるように仕事に行く旦那に
更に腹が立ち、LINEで嫌味をぶちまけようか…
と思ったが、そんな事をしても、奴には
意味がない。届かない。

なぜなら…

自分は悪くない。

がいつも先にある人だからだ。

謝ってきたら許そう。
は数えきれないほどある。

しかし、謝らない。謝れない。
だから許せない感情が溜まっていく。
なぜ、自分が悪いのに謝らないのであろう。
謝らせよう。が間違っているのかもしれないが、悪いことをしたらごめんなさい。
と言うべきではなかろうか。
私は子供にも、自分が間違っている時は
ごめん。と言うがな。


男は謝ったら負けと思っている。
とか聞いた事あるが、

謝ったら負け?!
え?なんの勝負?
旦那も私をライバル視してるのか?!
してるよな。負けたくないんだろうな。

もし、それを負けと思っているなら、
…中身がくだらないな。
…人として愚かだな。
そんな不要なプライドはさっさと
近所の川にでも捨てて来い。だわ。


旦那がそこまでして飲みに行くのは
女がいるのか…
と思うかもしれないが、
それも違うのである。
まーもしかしたら、女がいたのかもしれないが…

我が家は家族ぐるみで仲良くしている人達と
飲む事が度々ある。
だから、私も旦那も知り合いである。
だから、全然普通にバレるのである。

なんなら、旦那は、後ろめたさがないから、
行くのであろう。と思っている。
計算高いのか天然なのか…
付き合いが良いのはいいが、
時と場合があるだろ。
断る事も覚えろ。
んなことも分からない奴に理論的に
言われても、な〜んにも響かないさ。
単なる屁理屈にしか聞こえないさ。
役割分担は役割分担として
きちんとやってくれ。
と思う。

世の中、子供が小学生になったら
夜、家を空ける夫婦もいるのかもしれない。
それくらいで…って思う人もいるのかもしれない。
人は人。うちはうち。

子供に何かあったら…と思わないのか?
ちゃんと戸締りしたかな?
喧嘩してないかな?
ケガしてないかな?
水出しっぱなしにしてないかな?
火をつけてないかな?
変な人が侵入したりしてないかな?
外に出てないかな?

てか、シンプルにさ、
大丈夫かな?って何で思わないんだよ。
せめて連絡くらいしてやれよ。
が私の考え。

これも私のせいなのか?
私が甘やかしたから?
私がやり過ぎるから?
私が彼にストレスを与え過ぎたから?

だとしたら、
ふざけるなーーーっだよ。

後日、この事は冷静に話し合った。
けれど、彼は、責められてる。と思ってしまうみたいで、話し合いから逃げるのである。

怒りは悲しみに変わる。
報われない。

ごくたまに、メンヘラ族になる日もある。
いかんいかん。
元気だせ!自分!!

この事があってから、
人として旦那に不信感を抱くようになった。
同時に、旦那もこの頃から、
言い訳に磨きをかけるようになった。

それまであまり喧嘩はしなかったが、
この頃から、口喧嘩も増えたように感じる。

まさに我が家の夫婦戦争が本格的に
始まったのである。

あれから今現在まで8年ぐらい経過しているのか…
相変わらず、我々夫婦は
お互いに変わっていない。
よう8年間もライバルでやってこれたわ。

子供も大きくなり、
夫婦それぞれの時間もあり、
お互い様ながら生活し、もうすぐ
長男は大学生。家を出る。
唯一、
子供の教育方針やらで揉める事がほぼないのは救いである。


今の1番の問題は…

やはりお金。これは子供らが学生のうちは
なかなか厳しい問題になるであろう。

お金問題で、旦那を責めるつもりはない。

相変わらず、家事はやらなかったが、
2年くらい前から、
夕飯後の食器洗いを任命し今も続いている。
料理は…自分の食べたい物は作るように
なった。自分の分だけな…
嫁が具合悪くても、自分の分だけな。

せめて子供の分もついでに作れ。が本心。
まーでも、料理をするだけまだマシか。
自分のご飯を作れたら、心配ない。
と強がる嫁。
いやー悲しいのよ。本音は。

子供が巣立った後は自分のご飯は
自分でやってもらおう。
私もあなたには作らないさー。
とまたまたライバルさんです。

我が息子よ。
料理が出来る子に育ってくれて
実に嬉しく思います。
具合が悪い母に代わり、
助かります。
ありがとう。

しかしながら、
長男は実に父に似てる。
将来奥様になる人に今から
申し訳なさがある。
彼女すら今はいないが…

きっと苦労をかけるだろう…

どうか、奥様を幸せに出来る
男になりますように…。






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