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木のおうち

どこでも住めるとしたら。
真っ先に浮かんだのは子どものころ大好きだったおもちゃ「こえだちゃん、木のおうち」である。

樹木を愛する私にとって木と一体化して生活できるなんて夢のような話だ。(夢の話だけれども)

トムソーヤのツリーハウスのようなものも良い。子どもの頃に作った秘密基地のような、こぢんまりしたものが良い。

そこにお気に入りのものばかりを持ち込んで本を読んだり音楽を聞いたりして過ごす。
夜はフクロウの声を聞きながら眠り、朝は陽の光あるいは雨の音で目覚める。
少しずつ変わっていく森の表情で季節を知るような生活だ。

1人ぼっちでも構わないが、気の合う誰かが同じ森に住んでいてくれたなら素敵だろうなとも思う。

欲を言えばコンビニが木の下にあると良い。
大きいドラッグストアも。
コンサート会場へは乗り継ぎなしで行きたい。
自分の年齢を考えると腕の良い医者のいる病院も必要だ。

……なんだか夢から遠ざかってきてしまった。

#どこでも住めるとしたら