2024年2月26日(月)雨の中をしずくを垂らしてやってきてくれた

月曜日の朝だ。昨日はずっと冷たい雨が降っていた。昼過ぎに家を出て、町田でかき揚げそばを食べ、豪徳寺駅にはイベントの4時間ほども前には着いていた。準備が足りないと感じていた。

それから駅にくっついた喫茶店に入って、外の雨を感じながら、用意してきた原稿を繰り返し読んでいた。読んでいるうちに、どんどん話したいことが出てきた。結局のところ、イベントでの発言は、当日に書き足したことばかりになった。

なので、それまでの日々に準備してきたものは、ほとんど使わなかった。でも、準備してきたからこそ、最後の発言に結びついたのかなと思う。

いつだってそうだ。何日もかけて準備をして、でも話をするのは、当日にあわてて書き足したものだ。

もしも当日のないイベントや講演というものがあったら、ぼくは何を話すことになるのだろうと、訳の分からないことを考えていた。

冷たい外から扉を開けて入った七月堂は暖かく、僕にとっては夢の世界だ。あらゆる場所に素敵な本が詰まっている。まるでお菓子の家に入って遊ぶ子供になった気分だ。ビスケットやチョコレートやシュークリームに囲まれて、イベントは始まった。

それにしても佐々木蒼馬さんの話は、どれもきちんと整理されていて、すばらしかった。良い雰囲気の中で、もっと話をしていたかったけれど、時間が限られていたから仕方がない。

冷たい雨の中を来ていただいた皆様、素敵な場所を提供していただいた七月堂さん、思い出深い夜をありがとうございました。

それから佐々木安美さんも、雨の中をカッパを着て、自転車に乗ってやってきてくれた。しずくを垂らしながらの安美さんと、久しぶりに笑顔で話ができて、それも嬉しかった。

感謝感謝の一日でした。

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