2024年5月17日(金)こじんまりとした詩の集まりが好き

昨日は「詩のお話会」の原稿を書いていました。それから夕方に、6月の講演の準備を始めました。たったひとりで原稿を書いていられる、なによりの、楽しい日でした。

ところでぼくは、こじんまりとした詩の集まり、というのが好きです。先日行った会合も、ぼそぼそと話すだけで、みんなに聴こえるほどの大きさの部屋でした。大きな声や、明瞭な発音では、伝えられない大事なことも、あるからです。

それと、最近、こじんまりとした詩の集まりでよく気づくのは、老齢の人ばかりだ、ということです。場合によって、73歳のぼくが若手に入るような詩の集まりもあります。コロナ前にやっていた詩の教室には、90代の参加者もきました。その人の書く詩が、まだ学びの途中で、生き生きとしていたことを、今でも思い出します。

なんだ、この詩の会は老人ばかりではないか、と、考えるよりも、これほど命に一生懸命に生きてきた人でさえ、まだ心震わせて取り組むことができるのが、詩というものだ、と、ぼくは考えるのです。

詩を書く人には優しい年齢があるけれど、書かれる詩に、年齢などはないのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?