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2024年4月7日(日)心震える詩に実名をそえる

ぼくのnoteに「同時代の詩を読む」というマガジンがあります。ぼくの詩の教室に送られてきた詩の中から、この詩はいいな、と思う詩を載せています。すでに70編になっています。

その中に、作者が「匿名氏」となっているものがあります。というのも、「この詩をぼくのSNSで発表していいですか」ときいたら、「いいんですけど、名前はふせてください」と言われたからなのです。

名前よりも、詩そのものを読んでもらえればそれでいい、と考えたのかもしれません。そういう考え方もいいなと、思いました。

ところが、その「匿名氏」が次々にステキな詩を送ってくるのです。ですから、いつのまにかその人の詩が5編も、「同時代の詩を読む」にしまわれていることになりました。

さて、その匿名氏が昨年末に詩集を出しました。『朝をつくる』(思潮社)。

もちろん「同時代の詩を読む」に載っている詩も掲載されています。

その詩集は多くの人に受け入れられ、受け止められ、感動を与え、大切な詩集として迎えられました。あげくにH氏賞の候補にもなりました。

これからもさらに多くの読者のてのひらに乗ることになるだろうと、ぼくは思います。

そんなわけで、「匿名氏」のままにしておきますか?」とぼくは聞いたのです。そうしたら「もう詩集も出したし、実名にしてください。」という返事がありました。ということで、今朝、5つの心震える詩に、「嘉陽安之」と、名前を添えました。

本日は日曜日です。もし時間があったら、「同時代の詩を読む」の中の、嘉陽さんの詩を探して読んでみてください。そして、詩っていいものだな、と思ってくれたのなら、詩集『朝をつくる』を買って、読んでみてください。

まるごとやさしい詩です。それはよい休日になると、ぼくは思います。

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