2024年4月13日(土) 自分が書けるものを書くしかない。

昨日は少し外出して用事をすませ、それから家に帰って詩を読んだ。それから来月の、対談やお話会のことをつらつら考えていた。いつもと変わらない日だった。つまりは人生の中で、もっとも望んでいた日のうちの一日だった。

ところで、ぼくは、何かを書こうとする時に、あれこれ考えて迷うのだけど、ある瞬間に、「あっ、これは書けるな」と気づくことがある。そうすると何かが書ける。

どういう瞬間かというと、なんだろう、説明するのはむずかしいのだけど、目の前の四角い入れ物に、考えていることが、ぴたりと収まった感じ、というのだろうか。

それで、ぴたりと収まったものを見れば、それほど変わったことではなく、むしろ、いつも考えていることだったりする。

でも、いつも考えていることとはちょっと違う気もする。どこが違うかというと、なんだろう、素直さのようなものがつけ加わっている、といえるだろうか。

ぴたりと収まった素直な考え。

それがぼくにやってきた時に、文章や詩が書ける。そんな気がする。

それは結局のところ、遠回りはしたけれども、背伸びをせず、わたしが書けるものをそのまま書くしかないのだということに、繋がっているのだなと、思う。

いったんは、何かとんでもないものが書けないだろうか、としばらくは格闘する。でも結局は、書けるものを素直に喜んで書いてゆくところにもどる。

そんな気がする。

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