2024年3月22日(金)詩と自分を静かに信じ続ける

先日の金井雄二さんとの対談には、すでに反響が来ています。それを読みながら、金井さんの言葉は確実に届いたのだなと思いました。対談をやってよかったなと思っています。

印象的な話はいくつもありましたが、投稿の話には胸を打たれました。

金井さんは詩を書き始めて、詩誌「詩学」にしばらく投稿をしたけれども、全く採られず、いったん諦めて、5年後にまた、しばらく投稿をして、それでもだめで、さらに5年後に、投稿を始めて、それでやっと採られた、ということでした。

なんと10年もかけて、自分の詩をやっとわかってもらったということです。

詩を、自分の人生にすぐに役立てようとするのではなく、根っこのところから詩が好きだらからこそ、また、自分の詩を揺るぎなく信じていたらからこそ、このような振る舞いができたのだろうと思いました。

30年以上もこつこつと個人誌を出し続けている話も素敵でした。最初の頃は、個人誌を送っても送っても、反応が全くなかった、と対談で笑っていました。

ぼくだったらどうしたろうと、思いながら対談をしていました。

詩を真に好きになる、ということは、なにがあっても、いえ、ずっとなにもなくても、詩と自分を静かに信じ続けることなのだなと、思いました。

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