2023年12月29日(金)ぼくは、ぼくの詩を好きでいられるか

金曜日の朝だ。年末だ。昨日は大掃除だった。

途中で友人に何回か電話をした。50年前から知っている友人だ。その50年の間に、数回しか会ったことがない。それでも、かけがえのない友人だと、ぼくはその人のことを思って生きてきた。

ところで、今朝は3時に目がさめてしまった。年寄りだからそんなこともある。

それで、布団の中で、詩を書いていて何が大事か、ということを考えていた。

一番大事なことは何だろう。

人に誉められる詩を書くことだろうか。それも大事ではあるけど、決して一番ではない気がする。

ぼくにとって、詩を書いていて一番大切なのは、「自分が書いている詩を、ぼくは好きでいられるか」、ということなのではないかと思う。

それは言いかえれば、ただ習慣で書けてしまうものを書いて過ごすのではなく、時に立ち止まって、自分はほんとに好きな詩を書いているかと、自分の心をチェックする必要がある、ということだ。自分の詩に問いかけてみることだ。

詩を書くことは、ぼくにとって、世界を遮断して、暗い部屋の中で、膝をかかえて、閉じこもることだ。詩と自分だけで閉じこもることだ。それなのに、なぜぼくは、油断すると、たまに、人の目ばかりを気にして、肝心の、詩の気持ちを無視した詩を書いてしまうのだろう。

つくづくダメだなと、思う。

だから、しつこいようだけど、ぼくにとって、詩を書いていて一番大事なことは、ぼくは、ぼくの詩を好きでいられるか、ということだ。

そうでなくて、どうして詩を書いてゆく意味があるだろう。

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