2024年1月30日(火) 何も起きなくても詩を好きでいられるか

もちろん、思ってもいなかったよいことがあれば有頂天になる。でも、幸か不幸か、そんな日はほとんど訪れない。

毎日、想像できることが起きるだけだ。変わったことなんてなにもない。何も起きない。

今日も、明日もだ。

もしかしたら死ぬまで一生、目を見張るような輝かしい出来事なんて、起きないかもしれない。

それでもわたしたちは、夕方にどら焼きを食べればそれなりに幸せに感じるし、夜、布団に入れば、ああ楽だなと思うことができる。人生、捨てたものではない。

詩を書くことも同じだ。ある日、「あなたの詩はホントに素晴らしい」と、誰かが言ってくれる日を夢見ることはある。でも、現実には、今日もそんなことはない。

今日も、ほとんどだれも私の詩について、なにも言ってくれない、何の反応もない日になるだろう。

今日も、詩を書いていたって、特別に輝く日にはならない。

けれど、それでも、たった一行でも、うまく言葉が嵌ると、すごく気持ちがよくなる。ささやかでも、わたしの詩が完成すると、小さな誇りと自信が持てるようになる。

これからの長い日々に、もしもなにも起きなかったとしても、わたしは詩を書いて行けるだろうか。書くことだけで満足していられるだろうか。

時々、自分に問うてゆこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?