2024年7月8日(月)日本の詩の大通りをさわやかに歩きました

昨日はすごく暑い中を、みなとみらい線の「日本大通り駅」で降りました。「日本大通り」なんて、なんと大袈裟な名前の駅かと思いながら、約束の時間の15分前に「珈琲館」に着きました。

入ったらすぐに、佐野豊さんがむこうで手を振ってくれていて、そちらへ向かいました。篠田翔平さんもすでに来ていて、「久しぶり」という感じで話していたら、森田直さんも到着です。

小田原慎治さんは残念ながら都合がつかず、来られないということで、生きていればそりゃあ都合のつかないこともあるだろうなと思いながら、アイスコーヒーを頼んで、語り合い始めました。

佐野豊さん、篠田翔平さん、森田直さん、小田原慎治さんの4人は、ぼくが7年前に横浜で「詩の教室」を始めた頃から、熱心に参加してくれていました。

すぐれた詩人たちです。

当時、教室の帰りにみんなで石川町駅に向かって歩いていたある日に、佐野さんから、「松下さん、同人誌を始めたいと思っているんです。」と、まっすぐに言われたことを思い出します。「いいと思うよ」と、まっすぐに返事をしたことを覚えています。

それからしばらくして、詩誌「極美」がこの4人によって創刊されました。

4人4様の人生の中で、4人4様の詩に向かおうとする姿勢の、清潔な青年たちの、まじめな詩の雑誌です。

それで、とても具体的な詩の話を、4時間以上もしていました。

話を終えて、「珈琲館」を出て、まだ熱のこもった「日本大通り」を歩きました。

日本の詩の大通りを、さわやかに歩きました。

詩を通して、ぼくの子どもの世代ほどの若い人たちと、同じ目線で真摯に語り合える喜びに、深く感謝しつつ、ちょっとふらついて帰ったのは、暑さと、この上ない幸せのためだったのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?