2024年2月27日(火)詩を書いてゆくというのは、傷ついてゆく覚悟を持つことだ。

ある小冊子で、虎硬さんの「軽く、傷ついてゆけ」という言葉を読んだ。

いい文章だな、と思って、この言葉の元を探したら、中島みゆきさんの歌「ローリング」の歌詞だった。

「軽く軽く傷ついてゆけ」という歌詞がある。

なるほど、生きてゆくというのは、日々何かに傷付けられてゆくことだなと思った。

でも、傷つき方は、人の生き方によるだろう。

もしも何もしないで、ゆったりと生きていれば、人との接触も少なく、傷つくこともあまりないのかもしれない。それでも、何かのきっかけや、勝手な思い込みや、逃れられない記憶によって、軽く傷つくことはある。

ましてや、詩を書いたりしていれば、あるいは、なんらかの表現に携わってゆこうとするのならば、日々、さまざまな言葉や情報にさらされることになり、あるいは、人との競争に巻き込まれて、まさに、軽く傷つくことだらけだ。

軽くならまだいい。さらに深く傷つかないように、余計な情報に接することをしないで、自分の信じる表現を突き詰めてゆくことだけに、心を向けてゆくことが大事なのだろう。

何かをやろうとすれば、何もやらないでいることよりも、傷つくことは多い。

詩を書いてゆくというのは、軽く傷ついてゆく覚悟を持つことだ。

そしてそれが、軽くないと感じたなら、すぐにでも詩を手放した方がいい。

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