2024年1月21日(日)まじめな人に、まじめに詩の話をしてきたい。

昨日は詩を読んでいた。そして感想を書いた。それから講演の練習をした。いつもと変わらない。こんな日が永遠に続いてくれないかと思う。

ところで、本日は午後に、静岡で詩の話をする。新幹線に乗って出かけるのは久しぶりだ。何人かの人は、東京から聴きにきてくれると言う。とてもありがたい。

自分だったら、わざわざ聴きに行くだろうかと考えれば、ほんとにありがたい。このありがたさを忘れてはいけないのだと思う。

そういえば東京で教室を開いても、泊まりがけで参加してくれる人もいる。申し訳ないなと思うとともに、その人の、詩への熱い思いを感じる。

詩というのは、作品だけのことを言うのではない。こういった、詩へのひたむきな行動のことをも含んでいるのだろう。

生きて、詩を書いているのだから。

ぼくはまじめな人が好きだ。詩が器用に書けるかどうかも大事でないとはいわないけど、それよりも、自分が生きている証をつかみたいと、ひたすら憧れへ向けて手を伸ばす人が好きだ。

どんなに頑張って一途に生きていたって、明日のことはわからない。いつ大きな地震に見舞われるかもしれないし、交通事故に巻き込まれるかもしれない。

人は弱い。

だからこそ、少なくとも無事に命がある日には、自分の命をほったらかしにしないで、好きなことにまっすぐに専念したい。

ささやかでも、自分を幸せにしてあげられるのは自分しかいない。

今日は静岡で、聴いてくれる人にとって、どれほど意味のある話ができるだろうか。わからない。でも、思いの丈を話してくるつもりだ。

まじめな人に、まじめに詩の話をしてきたい。

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