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#菖蒲あや
俳句を読む 56 菖蒲あや 路地に子がにはかに増えて夏は来ぬ
路地に子がにはかに増えて夏は来ぬ 菖蒲あや
長年詩を書いていると、あらかじめ情感や雰囲気を身につけている言葉を使うことに注意深くなります。その言葉の持つイメージによって、作品が縛られてしまうからです。その情感から逃れようとするのか、むしろそれを利用して取り込もうとするのかは、作者の姿勢によって違います。ただ、詩と違って、短期勝負の俳句にとっては、そんな屁理屈を振り回している暇はないのかもしれ