- 運営しているクリエイター
#与謝蕪村
俳句を読む 49 与謝蕪村 遅き日のつもりて遠きむかしかな
遅き日のつもりて遠きむかしかな 与謝蕪村
季語は「遅き日」、日の暮れが遅くなる春をあらわしています。毎年のことながら、この時期になると、午後6時になってもまだ外が明るく、それだけでうれしくなってきます。この「毎年」というところを、この句はじっと見つめます。繰り返される月日を振り返り、春の日がつもってきたその果てで、はるかなむかしを偲んでいます。「日」が「積もる」という発想は、今の時代になっても新