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映画『K.G.F』 CHAPTER1とCHAPTER2のネタバレなし感想

 映画『K.G.F CHAPTER1』と続編『K.G.F CHAPTER2』を見た。ネタバレなしで感想を書く。


 ストーリーが単純過ぎず、複雑過ぎず、程よい感じで面白い。語り部とそれにリアクションする人が存在するので、気持ちと頭の中を整理しながら見ることができたのも良かった。
 終始映像が良くて、語り部たちのシーンも見応えが十分あるし、それ以外のロッキーの物語部分の映像も最初から最後まで全て力強い感じで良かった。

 ロッキーがカッコいい。行動の全て、言葉の全て、仕草、動きの全てがカッコいい。犯罪者のはずなのに、まさに英雄のよう。敵の攻撃をくらわなかったり傷を負わない訳ではないし最初から最後まで成功でもない。それでもカッコいい。そして演じるヤシュの声の良さ。今まで個人的にいい声イコール低い声だと思っていたけれど、そう単純なものではないと考えが変わった。

 そしてカッコいいのはロッキーだけではない。この映画の登場人物には強い人が多い。というか主な登場人物は皆強気なので、台詞もカッコいいものが多く、字幕を見ていて気持ちが良かった。歌の歌詞も良かった。ヒーローを称える力強い歌詞、母と子の哀愁に満ちた歌詞。どちらも素晴らしい言葉が並んでいた。

 歌だけでなく音楽全般良かった。強気な人々の物語なので、音楽も空間がビリビリ震えるような力強いものが多かったし、その分音楽が止まる時間にもハッとさせられた。

 私はバイオレンスを期待してこの映画を見に行った。カットして飛ばす動きもありつつ、見せ場にはとことん見せ場らしいスローモーションが入る。人それぞれ好みがありそうだが、私はこの映画のスローモーションの入れ方が完全に自分の好みと合致していて楽しかった。至福の時間が少しでも長く味わえるようなスローモーションだった。

 まとめると、見応えがあった。ストーリー、キャラクターの格好良さ、音楽の良さ、映像のパワフルさ、台詞と歌詞の良さ、どれか一つが要因という訳ではなく、全部の相乗効果による衝撃だったように思う。

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