見出し画像

私のスーパーマン


ここで気持ち切り替えて。

ツイン彼へのお話。

私が小学1年。
彼が小学2年。
夏休みに出会ったあの日から。
彼は私のスーパーマンみたいに。
辛い時は側にいてくれて。
お花をくれる。
四葉のクローバーも探したりもした。

でも泣いてると面倒くさそうな顔で
【泣くなよ!】て言ってお花を差し出す。
トトロに出てくるカンタのように。
不器用ながらに精一杯。

それを恋とも知らずに
私は年頃になり先輩と付き合う。
彼は彼で何かあったのかもしれないけど。
良く覚えていない笑

私達は何度か書いたように、
お互い遠くに住んでいたから
家族で北海道に遊びにきてくれた時には
会って彼は無愛想にほとんど喋らずに
いつも面白くなさそうな顔して
少しすると車に戻り音楽を聴いていた。
私も歌は好きだったのでお互いの好きな曲を
話したり彼のイヤフォンを片方借りて
彼の好きな音楽が意味わからんかったりあっちも好みじゃなかったり。
そんな中で唯一【ミスチル】だけは
意気投合して。
【抱きしめたい】から色々聴いた。
私達の生きてきた中で。私より彼の方が
ミスチルは詳しくなってて思い入れもあって
支えられてると思う。
他にも沢山アーティストさんいるし好きなアーティストさんもいるけど。
私達の2人での思い出が強いのは。
【ミスチル】さん。

2人でいるようになってから。
【HERO】に出会って結婚目前に会社関係の人がお金も持ってきて。その後に本当にお別れを決断したあと【くるみ】に出会い。
旦那と離婚をし彼と再会後に虹汰を授かった。
彼と離婚をしたあと【しるし】に出会った。

現在もミスチルに支えられている歌が沢山ある。
ミスチルさん以外にも沢山ありますが。
ここでの話は。

私のスーパーマンは。
いつの頃からか。
皆んなの【ヒーロー】になりたい願望が強くなった。
いんだよ。それでも。

私に痩せろとか太ったとかデリカシーのない言葉を言う割に。
私が喜ぶデザートを買ってくる。
喜んで食べる私をみて嬉しそうに笑ってる。
彼さん。
きっと幸せってそういう事のはずなんだ。
私はあなたが買ってきてくれたデザートだから嬉しい。もっと笑顔になる。それだけだった。

私だけのスーパーマンは。
いつも肝心な時には飛んできてくれなくなった。
ここまでくる途中でトラブルあったのかな?
きっと本来の彼ならばもう空を飛んできてるはずなのにまだ私の所へは着かないのかな。
いっつも空見上げてるんだけどな。

私を助けてほしいのに。
彼は皆んなの【HERO】でいたいから
ここまでくるまでに色々な障害とかトラブルとかで寄り道ばっかりしてる。
私を待たせている事に申し訳なさと反省と焦りはきちんとあるのかな。
それとももういるけど。
寄り道ばっかりしてボロボロだから
復活したら行こうと思ってたりするの?
あいつならわかってくれるだろう。
だって皆んなを助けてきたんだから。
カッコいいおれなの嬉しいし喜んでくれるだろ?ってちょっと調子いい事思ったりしてる?

今オレちょっと忙しいから。
もう少し待ってとか思ってたりする?
また来る途中で寄り道したら許さないよ。
今度は真っ直ぐここまで飛んできて。

ボロボロになったマントは綺麗に洗って穴のあいた場所は縫ってあげるから。
傷をつけて血が出てたら。
傷口を洗って再生するのを待とう。絆創膏を貼らなくちゃね。

丸坊主だった少年はいつも間にかきっと
おでこにシワが沢山あって目尻にも沢山のシワができているのかな。
髪の毛も少し薄くなってるかもしれない。
ほうれい線で顔も弛んでるかな。
ブルドッグみたいになってたら笑ってやろう。

いい年齢になっても私の前ではきっとあの時の少年のままでぶっきらぼうに【泣くなよ】って面倒くさそうに言うのかな。

私も待っていたはずなのに。
待ちきれなくて他の場所に移動しては。
あなたを待ち。
あなたがたどり着くと私がいない。
私はあなたを待つけどきてくれない。
またどこかに行きやがった。
そんな風にして彷徨いながら旅を続けてきたんだろうか。

もう面倒くせぇとここでいいと地に足をつけ
探すのをやめた事もあったでしょう。
オレばっかり。そんな風に思ったんじゃないかな?
でもさ、私もいつも思ってたんだよ。
何で私だけのスーパーマンは。
いつもいつも真っ直ぐにここに帰ってこないで寄り道ばっかりするの!
寄り道した先で良い人やるのいいけど。
私は今、助けてほしいのに。
じゃないと他のスーパーマンが私を連れてくよ。
いいの?私そっちいくよ。
気付けばか!そんな事を思っていた。

出勤を最近は歩いて通う時がある。
空には飛行機が飛んでいて。
空を見上げては。亡くなって人を想い、
会いたい人を想い、現実をみて職場に向かう。

帰りは寒いけど
家で帰りを待つ我が子と飼い猫を想い
せっせと歩いて途中買い物して帰る。

そんな毎日を私は生きてる。

スーパーマンも年老いてくよね。
早く飛べると思ったけど案外、出来なかったんだね笑
ざまーみろって思ったりしてる笑
いつまでも若いと思うな。
いつまでも全盛期の俺でいれると思うな、ばかタレめって心の中で悪態をついてみる。
それ位言ってもいいよね。
だってこんな思いしてるんだから。

やだよ。
浦島太郎みたいにさ。
気付いたらもう真っ白な白髪で。
そんな姿でスーパーマン気取ってこられても困るから。
お引き取り願います。

空も飛べなくなったスーパーマンは。
今度は海でくるつもりかもね。
自分の身体を使わずにカメさんにでものってくるのか船というリアルな物体でくるつもりなのか。
それでも彼は途中、寄り道してくると思う。
トラブルがあるのが私達だから。
何もなく歩めたことなんてない。

覚悟の上で。スーパーマンから浦島太郎になった彼を浜辺でたまに待ってみよう。
空をみて天国にいった故人を想い、
海をみて水平線を眺めながら。
カッコつけたヨレヨレの彼を待とうか。

いつになったら寄り道をしないで
きてくれるのかな。
そんな事を思いながら。

お休みをしている今日この頃。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?