兵機海運(スタンダード上場)に堂島汽船がTOB(同意なき買収提案)
X(Twiteer)を見ていたところ同意なき買収のニュースがあり、あらためて日経新聞を見たところ、次のとおり記事が掲載されていました。10月18日の記事なので5日ほど前の記事になりますが・・。
富洋海運の子会社の堂島汽船という未上場企業が、東証スタンダード上場の兵機海運という会社に対して同意なき買収提案をしたようですね。
兵機海運が次のプレスリリースを公表しています。「本公開買付けに関する当社の意⾒表明は決定次第改めてお知らせいたします」とあり、現時点でもまだ意見表明はしていません。
http://www.hyoki.co.jp/contents/ir/assets/img/ir_news/R061018_kaizi.pdf
堂島汽船の10月18日付の公開買付届出書によれば、「買付け等の目的」に次の記載があります。
いわゆる同意なき買収ですね。TOB価格は1株3,250円で、兵機海運の株式の一部を取得し、堂島汽船と富洋海運の所有割合を合わせて20%を下回る範囲で可能な限り多く所有する株主になり、兵機海運との早期の資本業務協定に向けた発言力の強化を目指すようです。資本業務提携を画策していたが、上手く進展してしなかったので、株式を取得して圧力をかけるということなのかも知れません。
兵機海運の有価証券報告書を見たところ、取締役は10名でうち社外取締役は2名で公認会計士と税理士のようです。仮に、買収の是非を検討する特別委員会を組成するとなると誰か外部の有識者を入れることになるかも知れませんね。または、外部の方は事業を分からないし、例えば弁護士を委員に入れても事業の理解は難しいと思いますので、後日、市場に対する説明責任を考えた場合、事業に精通した社内取締役が委員に入ることになるのかも知れません。もっとも社内取締役が真摯に客観的に判断することがあるのかという疑問もありますが。
今後、動きがあればアップデートいたします。