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こどもとのたたかい

子育てはいつもトライアンドエラーの繰り返しで、その時は一生懸命過ぎてあとで後悔することも多いです。夫とは主軸を共有して、アプローチはそれぞれな子育てをしているつもりです。

我が家の子どもたち3人も三者三様。
11歳を筆頭に、8歳、4歳。
理屈、根拠、結果、で想像や理解ができる長男。
甘え、楽さを求めがちな二男。
2人のミックスな長女。

この子たちを叱る時が大変です。
だって、全員タイプが違うから同じ叱り方じゃ伝わらない!
長男は理詰め。
二男は情に訴える。
長女は一緒に考える。
 
もう1つ、
『母ちゃんも人だから、イライラするよ。だから、叱られてると思ったら素直に聴いて。怒られてる、ケンカふっかけられてると思ったら、言い分はちゃんと主張して。』
と、上の2人には伝えてあります。

最近は、長男がこれを実践できるようになりました。
ある時、こちらの言い分を伝えると『うん』とだけいい、ムスッとしているのです。『なにか言いたそうだけど?』と聞くと、『母ちゃんが正しいから、ムカついてるだけ』なのだそう。
またある時は、『母ちゃんの言ってることはわかるけど、今はわかりたくない。あと、その言い方は好きじゃない』なんて言われたら、『それはごめん』としか返せませんでした。

一方の二男はというと。
彼に対して、毎日聞くこと言うことは一緒。
『なんで自分はされたくないのに、ほかの人にはするの?自分が良ければ、誰かが嫌な思いするのは気にならないの?』
この一択。もう少しだけ考えてくれないかなと思ったりするけど、そんな彼にだって良い部分ももちろんあるんです。
褒めるのがものすごく上手。お友達のいいところを『ここがすごい』って認めて、でも妬んだりしない。すごく優しい。
その反動なのか、なんなのか。兄に対してはどうしてもライバル視して、負けたくないし、同じことしたい。できないと悔しいし、ほかの人は許せても兄だけは許したくない!となってしまう。普段は仲良しなのだけど。

さて、そんなある日、長男の道徳の授業の話になったことありました。その授業のテーマは『なぜルールを守るのか』。みなさんは、なぜルールを守るのだと考えますか?
二男は早々に『わかんない。』と考えるのを放棄。すると、夫から『君たちの周りにはどんなルールがあって、守らないとどうなる?』と質問がありました。末っ娘もがんばって考えます。
【昼休みに体育館を使うとき、誰かがボールを蹴ったら全員、即使用終了になる】
子どもたちの学校にはこんなルールがあるそうです。
夫 『じゃあ、ルールどおり誰もボールを蹴ったりしなかったらどうなるの?』
二男『みんな時間まで遊べる』
夫 『どんな気分?』
二男『楽しい』
夫 『誰かが蹴っちゃったら?』
二男『遊べない』
夫 『どんな気分?』
二男『自分は悪くないのに遊べなくてむかつく』
夫 『じゃあ、ルールは何のためにあると思う?長男のクラスはどういう結論になった?』
長男『みんなの権利を守るためにあるっていう話になった』
夫 『権利って?』
長男『今の場合だと、体育館で遊ぶという権利かな』

せっかちな私にはできない、夫ならではの会話。でも、これは主に小学生組向けのもの。4歳の娘にはYESかNOで答えられるものか、二択方式が多いです。子どもたちから話を聞きだすのは夫の方がずっと上手。

ようやく10年たって、長男との関わり方が身についてきた。二男とはまだまだ試行錯誤。長女はもう少し愛でてあげたい。

こどもとのたたかいかたは日々是精進です。

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