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[書評] 漫画 バビロン大富豪の教え -「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則-

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・書評家・エッセイスト として、
自らを定義しています。

私は今まで生きてきて
「大富豪になりたい」と思ったことはない。
…正確に言えば、
トランプの「大富豪(大貧民)」を
プレイしているときを除いて、だが。

欲しいものを欲しいときに欲しい分だけ
買うことができれば
それで十分だと思っている。

それを実践できる人を
一般に「大富豪」と呼ぶのかもしれないが、
そんなに物欲過剰でも
高級志向でもない性格なので
日常的に さほど我慢をしているわけでもない。

強いて言うなら、
暮らしのために働くことが不要となれば
もっと幸せに生きることはできると思っている。

何も「一切 働きたくない」というのではなく、
「収入の多寡に拠らず 自分の好きな仕事を
 気の向くだけしていればよい」
という状況だったら、
人生の満足度は より高くなるのだろう。

そんな資産感覚を持っている私だが、
近所の行きつけの書店に
ずっと平積みしてある本に興味があった。

新刊というわけでもないのに、
いつまでも平積みをしているということは
それだけ売れ続けているということなのだろう。

今回はそんな本を読んでみた。


5つの黄金法則

本書は1926年にアメリカで出版された
『The Richest Man In BabyIon』
を翻訳、脚本、漫画化したものである。

考古学者が楔形文字の碑文を読み解き、
古代バビロニアに生きた
武器職人の息子 バンシル の
半生を通して語られる
大金持ちになるための法則と
それを体現する物語である。

原書を読んだことがないため
そのボリューム感は分からないが、
本書はマンガということもあってか
非常にスラスラと読み進めることができた。

肝心の5つの黄金法則については、
ここではネタバレになるので触れないでおく。

読んだ私から見ても
普遍的な核心を突いたものだと思う。
ぜひ 本書を手に取って、
自身の目で確認されたし。

基礎中の基礎が故に

ただ、失礼を承知でいえば
本書は私にとって
ほとんど得るところのない本であった。

もちろん この本がどういう本かは
知ることができたし、
それだけでも収穫と言えるのではあるが。

本書に出てくる5つの黄金法則、
はっきり言ってしまえば
どれもこれも
「当たり前」のことを言っているに過ぎない。

少なくとも 真っ当に(一攫千金など狙わずに)
資産形成をしようとする者にとってみれば、
いずれも基礎中の基礎の事柄である。

私も資産家の家に生まれたわけでも、
誰もが羨む高収入な仕事に
就いているわけでもないから、
人生を全うする上で
必要な資産の形成にあたっては
それなりに勉強をしてきたつもりである。

その勉強を経てきたが故に
今 この本を読んでも、どの法則も
「それは そうだろうな」と思ってしまう。
敢えて言ってしまえば、新鮮味は全くない。

ただ、それが即ち
「この本に価値がない」
ということになるかと言えば、それは違う。

逆に言えば この5つの法則を知らずして、
真っ当な資産形成は不可能と言っても
過言ではない。

古代から 原書が出版された100年前、
そして現代と長きに渡って
的を射続けてきた「真理」がそこにある。

まとめ

「常識」とは
知っている者にとっては感動はないが、
知らぬ者にとっては大きな気付きである。

この本もまた、この法則を知らぬ者にとっては
大きな気付きを与えてくれる。

特に今から長い将来に渡って
資産を築いていく若い人たちにとっては、
なるべく早めに読んでおくべき本であろう。

まっさらな状態から
「資産形成とは何たるか」を考えるには、
マンガという読みやすさも相まって
非常にオススメの1冊である。

こんな人にオススメ!

・高校生や大学生、新社会人等の若い人
・これから資産を増やしていきたい人
・「一般人には資産形成なんて不可能」と思っている人

こんな人には合わないかも…

・資産形成や資産運用に明るい人
 (新たな発見が少ないという意味で)
・資産形成や資産運用に興味がない人
・自力の試行錯誤で資産を築きたい人

お読みいただき、ありがとうございました。

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