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【作曲ってどうやるん】

五月雨の夜、あなたが乞うて差し上げた雫一粒
真夜中のカーライトが僕のスポットライト
そう笑って消えたあなた、雨と共に地面に溶けた

知らず知らずのうちに過ぎゆく時間の摩擦に
粒子となったあなた
もう見えないの、どこにも

反芻しても煌めかなくなった言葉の残骸
執着して持っていたのは私だけだったみたい

消え行くあなたに「さよなら」も言えない
最初から手にしていない期待には終わりもない
強張った現実だけが目の前で
紫陽花の隣で笑っている

あなたの残り香だけを抱きしめる
その実態のない夢の中でもがいている
触れられぬ手など何の足しにもならない朝
幻想にまみれては堕ちていく夜の穴

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