パトカーに停められた夜

俺は運転していて、パトカー🚓に止められたことは、1回しかない。
交通違反して止められたのではないw
海沿いの道をスピード出して走ってる時は、取り締まりしてたら対向車がパッシングして教えてくれるから、違反は一度もない。

その日は日本がワールドカップに出られるかどうかの試合だった。
そう、ドーハの悲劇の日である。
俺は普通に残業していた。
総務課の同期入社の人も残業していた。
俺たち2人以外は、フロアでは残業してる人は居なかったのだ。
同期の人が、訊いてきた。何時くらいに終われそう?
21:00くらいには終わるかな?そう答えると、その後、役員室でサッカー見ないか?
この試合は、NHKのBSでのみの中継だった。
まだガラケー時代より前のポケベル時代だったから、ネットでの中継とかはなかった。あったかも知れないが、その存在すら知らなかった。
俺は了承して、仕事切り上げると2人で役員室に。
缶コーヒーを買って持ち込み、フカフカのソファーに座り、テレビを点けた。

そこでサッカー見てたら、あの悲劇だったのだ。
時計は0:00回ってたかな?
俺と彼は、互いの車で会社を後にした。
俺は途中、24時間営業のレンタルビデオと本を売ってる店に寄ろうと、細い道に入った。
少し走らせると、後方にパトカーが赤色灯点けて、軽の運転手さん、止まってください。
俺は軽自動車に乗ってたし、周りに通行車は無かったから、どう考えても俺だろ?
俺はハザードランプ点けて、左に寄せて停車した。
するとパトカーから2人の警官が降りてきた。
俺は窓を開けて対応した。
「こんな時間まで、何してたんですか?」 
「経理の仕事してるので、支払い日近いから残業して仕事してました。タイムカード見たら、証明出来ますよ」
実はサッカー見てたのだが、タイムカード押さずに見てたから、サッカー見てた時間も残業していたことになっているw

「後ろにパトカーいたの見て、細い道に入りましたよね?」
「パトカーは知らなかったです。この先を曲がって、レンタルビデオ店に行くつもりだったから」
こうして話してる間にもう1人の警官は俺の免許証と車のナンバーを照会していた。
照会の結果、俺の免許証はシロだし、ナンバーもシロ。当たり前だけど。黒なら、逃げてたw

おそらく飲酒運転を摘発しようとしたのだろう。
だが、俺は缶コーヒーしか飲んではいない。
警官と話しても吐息から酒臭さは皆無である。口臭はしたかも知らんがw

それで、俺は解放された。
で、俺は目的地のレンタルビデオ店に行った。
すると、大笑いしながら肩を叩かれた。
「警察に捕まってやがったw」
同期の男だった。
俺の後方で、事態を見て、回り道して俺の止められてる後ろに来ていたそうだ。
そして、俺がレンタルビデオ店に入ったので、入ってきたのだった。
俺は説明した。
パクられたんちゃうって。

翌朝、会社で俺が警察に捕まったと同期の人の流したデマが、拡散していたw
おいおい。

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