幻のミス研

ミス研とは、ミステリー研究会のことである。
俺たちが大学2年生になった時、サークルを作って、活動始めた人がいた。
それで、何人かサークルを作ったのだった。
俺もプロレスのサークルを始めた。

そして別のサークルの同期のサンちゃんが、サークルを作った。
ミステリー研究会。略してミス研である。
会員は、俺と彼のいるサークルの上級生の女性。
これに同じ2年生数人。

作家や作品を絞って、それに関しての議論を行う活動をする筈だった。
だが、結局発起人で代表だったサンちゃんの独りよがりな場で終わってしまった。
確かクリスティがクイーンの回の時、参加者に彼の好きな他のサークルの先輩のF女史がいた。
すると話しの途中でサンちゃんは、「あ、F女史さん、ザブングルの時間です」と言って切り上げてしまったそうだ。
俺はこのミス研には関わっていなかったが、このザブングルの時間です事件のあった回に参加してたKくんから、この話を聞いた。
それ以来、Kくんと飲むと「あ、F女史さん、ザブングルの時間です」が、定番のネタになった。

ちなみにザブングルの時間です事件が、多分ミス研の最後の活動だったと記憶してる。
Kくんは、幻のミス研と大笑いしていたなぁ。

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