書道教室

俺は小学校3年生から、書道を習い始めた。
場所は、家から徒歩30分程の距離だった。
曜日は土曜日。
土曜日の授業が終わってから、だった。昭和だから土曜日も昼まで授業。つまり4時間目までは当たり前にあった。
世間でも週休2日制の職場なんてほとんどなかっただろうし、週休2日という言葉すら知らなかった。

徒歩20分の位置に母の実家があったので、俺は学校が終わるとそこに行き、昼ごはんを食べさせてもらって、それから書道塾に行っていた。
そこには俺より2つ上の従兄弟がいたので、行くたびに従兄弟の文庫本を借りたりしていた。

書道塾には小学生の間は行っていて、3段まで進んでいた。
また地元の新聞社とかの主催する書道コンテストでは、複数回金賞や特選を受賞していた。
中学生になると草書を習うから、段位は落ちるのだが、俺はその前にやめたので、履歴書には書道3段と書けているw

その書道塾の近くに小3の同級生だったT田の家があり、親がベーカリーを営んでいた。
当時は自分の店でパンを焼いてるベーカリーは、そんなに無かったから、俺は書道塾に行く楽しみの一つに、この店でパンを買うのもあった。
普段でも放課後幾らでも行けたのだが、何故か行かなかったなぁ。放課後は、友達と野球したりしていたからね。

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