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家の歴史を推理してる つくばいと存在しない茶室

我が家は中古で購入した戸建て。築50年以上は経ってる。

その頃にはきっと珍しく、ちょっと大手の設計事務所に建ててもらっている。あの時代っぽい近未来を感じさせる家。鉄筋コンクリート。庭はほんのりと和風。

庭の奥に、つくばいがあるんですよ。でもうちの中には炉を切った茶室っぽい部屋はないの。1階の庭に面した半分は、元々土が見えたままだったらしく、建てて何年かしてから別の普通の工務店で部屋にしたと聞いたので、ほんとはそこに茶室を作ろうと思ってたのかもしれない。

義実家が近所で、前に住まれていた奥さんは後妻さんらしいのよと聞いた。3人の子どものうち末っ子が後妻さんの子だとか。ご近所の情報網ってすごいわね。もしかしたら先妻さんは茶道を嗜んでいたのかもしれない。若くして亡くなったのだろうか。幼い子どもを残してこの世を去るのは辛かっただろう、などと思い馳せる。切ない。

今や1階の部屋は物置と化しているけれど、いつか茶室的な空間の、和モダンな部屋にリフォームしたいものよ。茶道も習いに行って、なんちゃって茶道マインドフルネスしたい。長男が建築家になりたいと言ってるので、要望いっぱい盛り込んで設計してもらおうかな。よし、絶対私は長生きしよう。生きてるだけで儲けもの。

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